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新型肺炎「ホテル三日月」の経過観察197人帰宅――全員陰性なのに『差別・中傷』の心配

    中国・武漢市からチャーター機の第1便で帰国し、千葉県勝浦市の「ホテル三日月」に滞在していた197人の経過観察期間がきのう12日(2020年2月)に終了し、帰宅が始まった。おととい11日に行われた新型コロナウイルスの検査は全員陰性だった。

   会見した50代の男性は、帰宅を喜びながらも、「PCR検査自体の信頼性が世間的にだんだん落ちてきているんじゃないでしょうか。退所して、私が大丈夫だというふうにみなさんに見ていただけるのかという不安は残っています」と話した。

日本国内に広めないために不自由を甘受した人たち

   経過観察期間中、ホテル前の砂浜に勝浦市民が砂浜に「心はひとつ」「がんばれ」などと大きく字を書いたり、竹灯篭をともしたりして力づけた。

   高木美保(タレント)「こうやって戻られる方がいるということに、こんなに安心するかなというぐらい、安心するニュースでした」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「みなさん、このあと差別されないかということを心配していますが、絶対あってはいけないこと。ホテル三日月に2週間いた方々は、日本国内で生活する人たちのために不自由な生活を甘んじて受けたわけです。そういう方々が、社会に出たときに差別を心配しなければいけない国って何なのだろうと思います」

   国立感染症研究所ウイルス部元研究員で白鴎大学教授の岡田春恵氏は「感染症には加害者も被害者もいません。どこからかみんなうつるものなので、ご理解いただきたいと思います」