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瞳に写っていた風景でアイドルの自宅特定!デジタルストーカー初公判

    昨年9月(2019年)、東京・江戸川区のマンションで、帰宅したアイドルの女性が男に体を触られるなどしてケガをした事件で、強制わいせつなどの罪で起訴された佐藤響被告(27)の初公判が、おととい18日(2020年2月)に東京地裁であった。

   佐藤は女性がSNSに投稿した自画撮りの瞳に写っていた景色から最寄り駅を割り出し、待ち伏せて尾行して自宅マンションを特定した。カーテンの色から部屋の階を絞り込み、女性が部屋から動画をライブ配信しているときに各部屋のチャイムを次々と押して探し当てた。

   さらに、帰宅時を狙って背後からタオルで口を塞ぎ、部屋に押し入って体を触ったりした。女性は全治1週間のけがを負った。

「ゲリラ豪雨あった」という書き込みで住所バレる

   山﨑夕貴キャスター「デジタルストーカーだったんです。怖い事件です」

   社会学者の古市憲寿「割り出しは大変な作業ですが、特徴的な風景がうつっていたりすると、それがきっかけでバレてしまうことはあるんです」

    たとえば、マンホールの模様から自治体が割り出されたり、窓の外の風景から住まい、キーホルダーの写真からカギを複製されることもあるという。写真を投稿していなくとも、「ゲリラ豪雨があった」「工事の音がうるさい」という書き込みで特定されてしまうこともあるそうだ。

   ジャーナリストの立岩陽一郎の「画像解析ソフトをインストールすると、ほとんどバレてしまいます。写真は載せないというように意識を変える必要があります」

   古市「山﨑さんが注意していても、山﨑さんの夫が投稿してバレることもあります」

   山﨑「夫も考えて、間取りや景色を入れないよう気を付けているようです」

   司会の小倉智昭「みなさん、SNSに投稿する写真では目をつぶりましょう」