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「スカーレット」異例のスピンオフ週間に不安の声殺到!「来週以降何が始まるか怖い!」

   NHK連続テレビ小説「スカーレット」(写真・NHKホームページより)が24日(2020年2月)の週から朝ドラのレギュラー放送としては異例のスピンオフ週間が始まった。ファンの間では「これはこれで面白いけど、来週以降何が始まるのか怖い」という不安の声が広がっている。

   第21週のタイトルは「スペシャル・サニーデイ」。両親と子供たちが温泉旅行に出かけ、喫茶「サニー」の店番を任された大野信作(林遣都)・百合子(福田麻由子)夫妻が主役だ。主演の戸田恵梨香は登場しないらしく、脚本も水橋文美江さんではなく、フカ先生の弟子(二番さん役)で出演した三谷昌登さんが臨時に担当する異例尽くし。

   物語は、信作と百合子が四苦八苦しながら切り盛りする「サニー」に、熊谷敏春(本田大輔)、照子(大島優子)らが客として訪れ、信作の過去の女性遍歴をめぐる百合子とのさや当てなどがコミカルに描かれている。これまでのストーリーとはまったく関係ない話だ。

実在のモデル母子では波乱の後半生を送るが...

   インターネット上では、こんな疑問の声が相次いだ。

   「百合子ちゃんが、すごく可愛かったよね。本編もいいけど、こういうスピンオフのゆるい感じのお話も好きだわ。チコちゃんとこみたく、働き方改革の巻ってとこかな」

   「え? 息抜きで脇役たちの人生いる? 大野家はいい味があるけど、それを今やる意味は何? ここにきてなぜスピンオフ? どなたか出演者病気でも?」

   「朝ドラの運命を今後左右する意味を持つ週になると勝手に思っている。物語がクライマックスに差しかかる直前にスピンオフ的な展開を捻じ込んできますか、普通? 個人的には違和感を抱く構成だが、これがウケたら今後のスタンダードになるだろうし、実に興味深い」

   そして、今後の展開にこんな不安を覚える声が多かった。

   「今週の取ってつけたような、いままでの展開、これからの展開と関係なさそうな軽いエピソードが不安だ。来週以降、怒涛の重たい展開が始まりそうで、ちょっと怖い」

   そんな声があるのも、「スカーレット」がヒロインの生き方の参考にしたとされる信楽焼の女性陶芸家の草分けである神山清子(こうやま・きよこ)さんが、後半生、波乱の人生を送っているからだ。「スカーレット」はこれまでのところ、神山さんの半生をほぼ忠実に再現するドラマになっている。

   神山清子さんの夫も陶芸家だが、若い女性の弟子と不倫して離婚。長男賢一さんは信楽窯業試験場で釉薬を学び、母と同じ陶芸家となった......。と、ここまではほぼドラマどおりの展開だ。ところが、賢一さんは29歳の時に骨髄性白血病で倒れる。ネタバレになるので、詳しく書かないが、まだ骨髄バンクが日本に普及していない頃だ。清子さんと賢一さんは、骨髄バンクの全国的な普及運動に取り組み始める。

   その資金集めに、陶芸の親子展を開いたりもする。「神山清子・賢一母子」の名前は、陶芸の世界はもちろん、それ以上に骨髄バンク運動の歴史に燦然(さんぜん)と輝いているのだ。(テレビウォッチ編集部)