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IOCからも出てきた東京オリンピック中止・延期論!有力委員が「5月下旬までに判断する」

   「けさ(2020年2月26日)のスポーツ紙をご覧ください」とキャスターの伊藤利尋が新型コロナウイルスの影響を取り上げた見出しを紹介した。「巨人 オープン戦無観客」(スポーツニッポン)、「Jリーグ94試合延期」(サンケイスポーツ)、「春場所 最悪中止も」(デイリースポーツ)、「ゴルフ女子 開幕戦中止も」(スポーツニッポン)。その中で、日刊スポーツは「東京五輪開催 5月までに判断」と東京オリンピックを大きく取り上げた。

   昨夜25日(2020年2月)、IOC(国際オリンピック委員会)の最古参の委員、ディック・パウンド氏がAP通信のインタビューに、「東京五輪開催の中止もあり得る」と言及したという。

   「ウイルスが制御下におかれることが望まれる。それが先に進まないならキャンセルもあり得る。開催の判断は5月下旬まで引きのばすことができる」と述べ、「現時点では予定通りに行われる見通しだが、セキュリティーやオリンピック村、食事などさまざまな分野の対応が強化されなくてはならない」と注文を付け、事態が収束しなければ「中止を検討するだろう」と推測している。

   延期については、アメリカのプロフットボールNFLやプロバスケットボールNBAのシーズンと重なるため、「巨額の放映権料を支払う北米のテレビ局が納得しないだろう」と否定的だ。

相変らず甘い政府・厚労省見通し!専門家は「春の移動で広まる」

   司会の小倉智昭「5月までに判断を、といわれると結構厳しいですね」

   古市憲寿(社会学者・作家)「アジアだけでなく、イタリアでも感染者が増え、世界が巻きこまれています。これがどう転ぶか、いまが瀬戸際ですね」

   感染症疫学に詳しい新潟大学医学部の齋藤玲子教授は、「政府はここ1、2週間が正念場と言っていますが、3月、4月は人が移動するシーズンになりますので、1、2週間で収束するとは思えません」という。

   伊藤「5月の時点で、日本がどういう状況にいるのか、そこがポイントですね」