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『高齢者施設』新型ウイルス予防で家族も面会禁止!心配は「刺激少なくなって認知症が進む」

   埼玉・白岡市の特別養護老人ホーム「いなほの里」は、新型コロナウイルス感染リスクを考慮して、原則として面会禁止にしている。家族であっても面会できない。業者が出入りする際は、入り口で手をアルコール消毒し、検温してから入る。受付をしたあとにもう1度、アルコール消毒。携帯電話などの持ち物も消毒する。

   山﨑文博理事長はこう話す。「入居している高齢者を守るための決断ですが、家族と会えない認知症の高齢者の症状が、深まってきています。面会者がなく、刺激が足りないし、家族との接点もなくなると、認知症状が進行する可能性があります」

春に再会した時に顔を覚えているかどうか・・・

   入居者からは、春になったら桜を見に行きたいとの声も上がっているが、それまでに感染拡大が収まることを願っている。山﨑理事長は「面会が再開したときに、家族の顔がわからなくなっている可能性もありえます」と話す。

   伊藤利尋キャスター「クルーズ船を除くと、国内では3人の方が亡くなっていますが、いずれも高齢の方々です。高齢者施設の緊張感が伝わってきます」