2022年 6月 30日 (木)

「親から虐待」大人になっても心の傷癒えず人間関係が苦手・・・上司から叱責でフラシュバック

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虐待体験を積極的語る「僕が飢えていたのは、優しい大人の存在です」

   都内に住む会社員、橋本隆生さん(41)は、妻と子ども2人がいる。「幸せな家庭を持てるとは思ってもいなかった」という。子どものころ、虐待された。左目の下には父親に殴られてできた傷跡がある。「縫っていない。病院に行かなかったから」

   2歳下の弟、隆くんは食事を残し、激怒した父親に風呂場で暴行された。「僕はリビングにいて、怖くて動けなかった。風呂場で弟は浮いていた」と振り返る。隆くんはその後、病院で死亡が確認された。

   高卒後に介護の仕事に就いたが、上司に叱られたのをきっかけに職場を離れた。「小さいころにさんざん否定されて生きていたから、ささいな注意をされただけで落ち込んだ。仕事が続かなかった」という。

   転機となったのは34歳の時で、自分史を書く市民セミナーに行ったときだ。虐待体験を人前で話すと、他の受講者から「よくここまで立派に生きてきたねえ」と声がかかった。「生きてきたのは無駄じゃないと思いました」と、いまは虐待経験を積極的に語る活動を続けている。ペンネーム「隆生」は弟の名前からつけた。「精いっぱいの笑顔と優しい言葉を(虐待された人に)かけてほしい。僕が飢えていたのは、優しい大人の存在です」という。

   取材した山浦彬仁ディレクターは「暴力親から逃れれば解決と思っていましたが、私たちは現実を何も知らなかった」と報告した。作家の石井光太さんは「虐待のニュースは、終わるとだれも関心を持ちません。児童福祉の人たちに任せて無関心だった僕たちは恥ずかしいと思わなければいけない」と指摘した。

   NHKクローズアップ現代+(2020年2月26日放送「虐待後」を生きる~癒えない"心の傷"~」)

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