知りたい読みたい情報が載っている・・・読者の要望・疑問から取材スタートする地方新聞「崖っぷちの生き残り作戦」
2020.03.02 14:21
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地域・住民に貢献するジャーナリズム
「BuzzFeed Japan」元編集長の古田大輔氏は、「ジャーナリズム・アズ・ア・サービス」という言葉を紹介して、こう話した。「日本語訳しづらいですが、貢献するジャーナリズムというような意味があります。地域の課題に地域の一員として向き合って、どうポジティブなものにかえていくかを、地域の人と一緒に考えて報じるという考え方が広がっています。メディアが信頼性を失ってきたなかで、やはり地域への貢献が大切だという考え方です」
NHKでも新たな試みを始めている。帯広放送局がおととし12月(2018年)に始めた地域の悩みに向き合う「ナットク!とかちCH」だ。視聴者から寄せられる意見や情報をもとに記者が取材し、放送やホームページで結果を報告する。モヤモヤした思いを記者が聞くワークショップ「もやカフェ」も開いた。
大井さんは「メディアの記者の人も1人の家庭人であったり、地域社会の人であったりするのに、メディアと市民を区分けしすぎていたのではないでしょうか。市民であるという意識で取材をすれば、"同じじゃん"となると思います」という。坂本記者は「新聞記者はお金を稼ぐのではなくて、信頼を稼いでファンを増やすのが、これからの仕事だと思っています」と語った。
※クローズアップ現代+(2020年2月26日放送「あなたのニュースで社会が変わる~信頼のジャーナリズム~」)
文
バルバス