2024年 4月 24日 (水)

中国「新型ウイルス不況」深刻!食べるものがない、仕事がない、客が来ない、賃金が払えない・・・

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   新型コロナウイルスは最初に確認された中国・武漢は封鎖から1カ月半がたち、街に人の気配はなく、消毒の車だけが動き回っている。市民は外出を制限されたままだ。同じ団地で死者が出たという女性は、「恐怖は高まり続けています」と話した。

   食料品はネットで注文し、団地入口まで受けとりに行く。回数を極力減らすためにまとめ買いをする。夫は仕事に出られず、収入が途絶えた。少しでも節約しようと、ベランダで野菜作りを始めた。「もう生きているだけでいい。他のことはどうでもいい」と切実である。

   湖北省以外でも、行動は制限され、集会や会食、麻雀も取り締まりを受ける。そうした封じ込めに使われるのが最先端技術だ。当局は感染者の詳細な場所や日時を公表する。それを地図に示すアプリを大手IT企業が開発した。自分のID番号を入力すると、感染者と接触したかどうかを判定できるという。

   国民の移動履歴などのビッグデータを活用して、過去に感染者と同じ車両に乗ったり、飛行機で近くの席にいりしたことが判明すると、濃厚接触者と判定され、自宅待機と保健当局への連絡を求められる。一部地域では、地下鉄やタクシーに乗る際に、個人情報を登録させられる。

   中国政府は「4月末には感染拡大を抑えられる」と自信を見せ始めた。専門家チームのトップは「感染が広がる国は、中国の経験を参考に、感染者を早く見つけることが重要だ」と言い切る。

「もうもたない!」悲鳴が上がる産業界!3か月後に倒産ラッシュ

   経済面の打撃は大きい。北京市内の大型カラオケ店が2月に倒産したという情報が流れた。店は閉まり、運営会社の電話はつながらない。当局が宴会やグループによる食事の中止を求めている影響が出た。

   飲食店経営者は「消費者も観光客も来ない。これではあとせいぜい3か月しかもたない」(飲食店経営者)と悲鳴を上げる。中小企業1435社を対象に精華大と北京大が行った調査では、85%が「この先3カ月で資金がなくなる」と回答した。

   中国政府は生産再開をようやく呼びかけるが、40日ぶりに店を開けた上海市の飲食店は、以前は満席だったランチタイムに客は1人もいなかった。当局の許可を得て工場を再稼働させた日系の電子機器メーカーは、移動制限を受けた従業員がなかなか戻れず、以前の30%しか人が働いていない。復帰する従業員には、会社負担でウイルス検査が求められ、1人でも感染者が出れば工業団地全体が閉鎖される。「出荷できない、売り上げが立たない。深刻で、ぎりぎりの選択を毎日やっています」(藤岡淳一社長)という状態だ。

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