2020年 4月 2日 (木)

ロートルカツドウ屋とハイテク機材の珍妙なマッチングが生み出す、抱腹絶倒の池田屋事件。めちゃくちゃ面白い内野聖陽
<スローな武士にしてくれ~京都 撮影所ラプソディー>(NHK総合)

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   昨年(2019年)、BSプレミアムで放送されたそうだが、筆者は見ていない。『スローなブギにしてくれ』をモジッたタイトルから期待していたが、想像以上の面白さで、全編腹を抱えて笑った。<絶滅危惧種(!)>の時代劇スタッフたちがみんな老人カツドウ屋で、そこにNHKから最先端のハイテク撮影機を持った若いスタッフが乗り込んでくる始まりも可笑しい。ちゃっかり自局の4K8Kの宣伝なのに。

   アメリカ帰りの技術者・田所(柄本佑)はジダオタ(時代劇オタク)で、京映撮影所の道具部屋で刀を見つけ、「あ、これは大河内伝次郎が使っていたもの」だと興奮する、などギャグまみれ。NHKが『池田屋事件』のミニドラマを作る注文で、大スター(里見浩太朗)を使ったら面倒なので、万年斬られ役専門のシゲちゃん(内野聖陽)を主役に抜擢する。シゲちゃんは大部屋暮らしだが、ハンサムなのでスターだった妻(水野美紀)の尻に敷かれて幸せに暮らしていた。

   絶対に水平映像がぶれない360度ぐるりと綺麗に撮れるハイスピードカメラ、ドローンを使った美しい俯瞰映像の撮れるカメラなどで、15人斬りや池田屋の階段落ちを鮮明な映像で撮る。主役になれなかった同僚(中村獅童)の涙の批判で目が覚めたシゲちゃんは、最後にセリフが下手くその汚名を晴らして、滔々とアドリブを喋った。内野の殺陣の凄さ、オチ(ハリウッドからの誘い)の夢物語。こんなに面白おかしい作品に久しぶりで出会った!!!(放送2020年3月20日22時~)

   (黄蘭)

採点:2.5
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