2020年 10月 22日 (木)

大山鳴動して鼠1匹も出なかったトンデモ最終回
<テセウスの船 最終回>(TBS系)

   まるで詐欺にあったような最終回であった。大山鳴動して鼠1匹出ずの心境である。殺人犯の息子の汚名を着せられて暗く育った田村心(竹内涼真)は、冤罪で収監されている父親・佐野文吾(鈴木亮平)が勤めていた村に行ったところで30年前にトリップしてしまう。そこで起きた小学生の大量殺人事件の阻止に奔走するのだが。
   バカバカしいのは、犯人捜しで最終回は19%も視聴率を取ったのに、不気味なガキのみきおは只の子供らしい発想だっただけで、真犯人は介護のために村に通う青年・正志が文吾を恨んでの犯行だったとか。しかも、最後に正志が文吾を包丁で刺し、血が噴き出しているに違いないのに、心もやられて瀕死になる。この文吾お巡りさんは能足りんか。普通なら、即、救急車かパトカーを呼ぶだろ。みすみす心を見下ろしているだけのアホな演出である。
   最後の場面は現代の場面で、みんなめでたしめでたしの和気藹々家族揃ってラッタッタ。母親たちは心中したのではなかったのか。心が歴史を変えたと言いたいのだろうが、全くもって説明不足も甚だしかった。視聴者を愚弄した結末で10回分の時間を返せ。如何にも怪しげな校長やみきおを可愛がる女先生(麻生祐未)などの存在も意味不明。最初の頃は竹内涼真の熱演に関心を持てたが、志が貧しい脚本でずっこけた。「冤罪を晴らすために過去にワープして事実を改変する」アイデアより、ドラマは人間の心を描くべきである。(放送2020年3月22日21時~)

(黄蘭)

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