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<麒麟がくる/第11話「将軍の涙」>(NHK総合3月29日日曜放送)
竹千代(家康)は幼いながらも信長にこう言い残して今川の人質となった「いずれ必ず討つ。敵を知っておきたい」

   天文18年(1549年)、織田信秀(高橋克典)の末盛城に人質として置かれていた三河・松平家嫡男の竹千代(岩田琉聖)と、今川義元(片岡愛之助)に囚われの身となった織田信長(染谷将太)の異母兄・織田信広(佐野泰臣)の人質交換が行われた。交換に反対だった信長に、竹千代は「今川はいずれ討つべき敵。その懐に入り、敵を知っておきたい」と言い、義元の人質となるべく駿河に下った。

   竹千代を手中に収め、三河の支配権を強めた義元は、再び尾張に侵攻し、織田方の領地を次々と制圧していく。このままでは織田と和睦した美濃も脅かされる。娘・帰蝶(川口春奈)を信長に嫁がせた美濃の守護代・斉藤道三(本木雅弘)が、最も恐れていた事態だ。

光秀が目通りした将軍・義輝は志は高いが、まったく無力だった

   非力を暴かれた信秀は道三に援軍を頼むが、長男の斎藤高政(伊藤英明)らと激しく対立している道三は身動きが取れない。明智光秀(長谷川博己)が援軍を出せない旨を尾張に伝えに行くと、信長はかつて将軍家の取りなしで美濃の内紛が収まったことを思い出す。そこで、光秀は京に上り、何とか将軍・足利義輝(向井理)への目通りを叶えた。

   織田と今川の和議の取りなしを陳情する光秀に、義輝は目に涙を浮かべながら、「立派な征夷大将軍となろう。さすれば、麒麟がくる」としみじみと語る。為政者として広く仁政を行い、世の中に平和をもたらそうという決意だったが......。義輝の願いもむなしく、以後、織田と今川の争いは義元が桶狭間で信長の奇襲に遭い、討ち死にするまで続く。(よる8時放送)

寒山