J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

コロナをなめ切って出歩く日本のバカ者たち「海外では若い人がどんどん死んでいる」とWHOの日本人医師が警鐘

   東京都が不要不急の外出を控えるよう呼びかけた28日と29日の週末(2020年3月)、東京都心や箱根・熱海などの観光地には多くの若者の姿が見られた。

   渋谷付近で取材に答えた20代若者たちからは危機感は全く感じられない。原宿にパンケーキを食べにきた20代男性は「パンケーキとコロナの怖さを比べると?」と聞かれると「今日はちょっとパンケーキでした」と笑う。

渋谷のバカ者「コロナを攻めるノーガード戦法です」

   「『出ないようにしてください』って中途半端。やるなら完全に閉め切ってほしい」、「正直、土日2日間だけって意味がある?って思う」と開き直る若者もいれば、中には「守っているだけではだめだからコロナにも攻める。ノーガード戦法です」と完全にナメている若者もいる。

   29日に東京都が発表した新たな感染者数は68人だが、うち10代1人、20代19人、30代24人で、6割以上が30代以下の若い世代だ。

   また、世界各地からは若い世代の死亡例も相次いでいる。フランス保健省は26日、16歳の少女が新型コロナウイルスにより死亡したと発表。イギリスでも21歳の女性が死亡した。いずれも基礎疾患や持病はなかった。

海外では基礎疾患のない10代、20代の死亡続出

   WHOで新型ウイルスの感染対策に当たる進藤奈那子さんは「若い人がかからないというのは大ウソです」と警鐘を鳴らす。比較的症状の軽い若者が無自覚に動き回り、感染を拡大させているというのだ。

   では、今後の東京で感染爆発はあり得るのだろうか。「1番大事なのはクラスター(集団感染)を迅速に同定できるかどうか。検査能力をそこに集中させるのが大事です」と進藤さんは言う。

   しかし、感染経路が分からない患者が増えているのが問題だ。今顕在化してきている感染は、20日~22日の3連休で人びとが動き回った結果だ。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議メンバーの釜萢敏(かまやち・さとし)医師は「感染経路が不明の患者が増えているということは、クラスターに関連する小集団をうまく追えていないということ。そうなると、突然の爆発的感染拡大の恐れを常に意識しなければなりません」と話す。

   司会の小倉智昭「今、繁華街はむしろ平日の方が混んでいる。これからは、週末自粛にこだわらない方がいいのではないでしょうか」

   釜萢医師「おっしゃる通りです。夜の繁華街における感染の拡大が非常に懸念されている。すべての年代の人が注意すべきだということです」