「5G」がコロナ感染拡大防ぐ希望の星に!?一体どういうこと? 専門家が徹底解説
まもなく新年度スタートということで、きょう30日(2020年3月)のあさイチは「暮らしはこう変わる!?SP」と題した特集が放送された。
最近話題の新技術「5G」。正式名称は「第5世代移動通信システム」で、日本ではこの3月からサービスがスタートした。
5Gはいったい何がすごいのか。モバイルライターの佐野正弘さんが解説した。
遠隔操作で車の安全運転ができるかも
佐野さん「特徴は大きく3つありまして、『高速・大容量』、『低遅延』、『多接続』です」
まずは「高速・大容量」。今使われている「4G」の10~20倍の速度で大きなデータの送受信が可能になる。
佐野さん「監視カメラに5Gがのることで解像度が上がり、一人ひとりの顔がわかるようになる。お店に入って商品を取って、顔だけで決済してくれるサービスが出てくるかもしれません」
次に「低遅延」。通信速度の遅れが4Gの約10分の1で、ほぼリアルタイムで情報を送受信できる。ドライバーがいなくても、遠隔操作でスムーズに車を安全運転することも可能になるという。
佐野さん「例えばバスやタクシーは地方では運転手が足りないと言われていますが、遠くにいる運転手がいろんな地域のバスやタクシーを運転することが実現できるのではないかといわれています」
小林孝司アナウンサー「病院では、遠く離れた場所の手術を遠隔操作でできるようになる可能性がある。いまコロナウイルスが懸念されていますが、感染症の拡大を防ぐ手立ての一つになるかもしれないんです」
最後は「多接続」。4Gではひとつの基地局がカバーできる端末は1平方キロメートルあたり約1万台だが、5Gでは約100万台に。将来は各家庭でたくさんのデジタル家電を同時に動かせるようになると期待されている。
近江友里恵キャスター「5Gはまだまだ使えるところが限られていると聞きますが、何年後くらいに十分使えるようになるでしょうか」
佐野さん「サービス開始当初は東京都内でも限られたスポットでしか使えませんが、1年半~2年以内には全国をカバーするようになるんじゃないかといわれています」