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味覚・嗅覚異常の2児の母が激白「コロナが疑わしいのに検査を認めてもらえない」

   新型コロナウイルスの感染者で、味覚や嗅覚の異常を訴える人が増えている。プロ野球・阪神タイガースの藤浪晋太郎、長坂拳弥、伊藤隼太の3選手も、味覚や嗅覚の異常を訴えて検査したところ、陽性が確認されている。阪神球団によると「3人の選手には咳、発熱などの症状はなかった」という。

   このほか、国立がん研究センター中央病院で働く看護師2人にも味覚・嗅覚異常の症状がみられた。また、3月11日(2020年)に感染が確認されたNBAのルディ・ゴベア選手もツイッターでその症状を明かしている。ほかにも、日本全国で同じ症状があった感染者が相次いでおり、比較的若い人にこの症状が多く報告されている。

阪神の藤浪選手と同じだが、どこでも検査を受けられず

   横浜市在住の20代の2児の母は電話で、1週間くらい前からだるさや頭痛、その後に籍の症状が出て、その翌日から味覚や嗅覚を感じなくなり、発熱も生じたと話した。

   「いつの間にか1歳の娘のウンチが漏れていたことに気づかなかったんです。3歳の息子が『臭い』と言うので、私の鼻がおかしいと気づきました。ご飯を食べても、甘さやしょっぱさがわかっても詳しい風味がわからなくて、料理をするのに不安を感じた。阪神の選手と同じかもしれない市の窓口に相談したんです」という。

   しかし、市の窓口はPCR検査の項目に当てはまらないと言い、帰国者接触者相談センターに電話するように指示された。センターでも味覚・嗅覚の異常を訴えたが、検査は受けられないと言われたという。

   司会の加藤浩次は「この女性はまだ感染しているかわかっていないんですね」とコメント。日本感染症学会専門医で日比谷クリニック副院長の加藤哲朗氏は「日本では発熱やだるさ、咳などの呼吸器の症状が中心症状とみられているが、欧米では味覚嗅覚などの症状も上がってきている。検査が受けられる環境になるかという問題はあるが、味覚・嗅覚がおかしいことは新型コロナの可能性もあると認識してほかに広げないような対策はできると考えてほしい」と話した。

   読売新聞特別編集委員の橋本五郎は「37.5度以上の熱が4日以上などというのはあくまで基本的な指標であって、相談センターの人はもう少し柔軟にな対応してもいい。彼らに対して、相談内容に応じて柔軟に対応していいのだと指導するべき。そのくらいの裁量が認められたほうがいいと思いますね」