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最終手段の人工心肺装置を使っても助からなかった志村けんさん。これが新型コロナの恐ろしいところだ

   コメディアンの志村けんさんは、新型コロナウイルス感染確認からわずか6日で世を去った。70歳だった。最後は人工心肺装置で治療していたが、29日に新型コロナウイルスの肺炎のため亡くなった。

   司会の加藤浩次が日本感染症学会専門医の佐藤昭裕氏に聞く。「人工心肺装置は最終手段といわれていますが、新型コロナウイルスで、これを使うことによって快復した人はいるのでしょうか」

装置を使っても助けられる人は50%くらい

   佐藤氏「まだ例は少ないですが、50%ぐらいです。基本的にこの装置を使うときはかなり重症な時なので、50%は高いと思います。これに回されたということは、それだけシビアだったことが分かります」

   加藤「志村さんの場合、進行が急激だったと思われますが、人によって違いがありますか」

   佐藤氏「特に早いとか、遅いとかいうことはありません」

   加藤「倦怠感の症状が出た時、自宅で療養していましたが、その時点に陽性と分かっていたら、やり方もあったのではないでしょうか。そこはどうですか」

   佐藤氏「まだ適切な治療もないので、入院しても人工呼吸のサポートや点滴などサポート的なことがほとんどです。志村さんが病院に運ばれたのも特に遅かったというほどでもないので、これが新型コロナウイルスの病気の特徴で恐ろしいところだと思います」

   加藤「現状には他に何もないのでしょうか」

   佐藤「そうですね。人工心肺装置も簡単に使えるわけではなく、すごく専門的な知識が必要で、24時間見ていないといけない。都内でもこれをできるところは限られます」

   加藤「やっぱり、感染しないことにする以外ありませんね」