2021年 4月 12日 (月)

なじみのお好み焼き屋で見かけた志村けん...いつも女性と一緒で芸能人らしさのない普通のオジサン

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   日曜日(3月29日)の東京は、朝の雨が霙へと変わり、やがてコロナの街に春の雪が舞った。 近くの公園に行ってみた。満開の桜の古木に雪が降り積もり、淡いピンクの花と一面の銀世界が、悲しいまでに美しかった。

   日本のコロナの感染は、予想されたように広がり続けている。そんな中で、爆笑王といわれていた志村けんが亡くなってしまった。享年70。週刊新潮によれば、3月16日にフジテレビの「志村でナイト」の番組の収録のためにやってきたが、体調不良のためすぐに帰宅してしまったという。自宅で4日間静養したが治らないため、20日に主治医の往診を受けた。「普通の風邪ではない」と診断され、東京済生会中央病院に入院するが、病状はよくならず、23日夜に新宿にある国立国際医療センターに移り、コロナ陽性が判明する。

   17日にはコロナによる肺炎を発症していたと診断されたそうだ。入院当初から意識はほぼなく、ICU(集中治療室)に入り面会謝絶。人工呼吸器が使える状態ではなく、「最終兵器のエクモを使う状態でした」(事務所関係者)。エクモは、肺機能が著しく低下した重い呼吸不全の患者に用いられる。今回の新型コロナで、エクモが使われた国内の症例は23で、回復したのは12例だという。日本呼吸器学会がまとめたエクモに関する注意事項には、「75歳以上は予後が悪く、一般的には適用外」と書かれているという。

   エクモは全国に1300台しかないそうで、エクモを使うか使わないか、「命の選別が必要になってくる」(東京都立多摩総合医療センターの清水敬樹救命救急センター長)。清水は、エクモは時間稼ぎをするための装置で、最終的には自分の力で治癒を目指すしかないともいっている。

   志村は1日に60本以上吸うヘビースモーカーだったため、肺に疾患があったことも、回復を難しくしたのではないかといわれている。亡くなる2、3日前には腎臓機能も低下し、人工透析をしていたそうだ。 志村の亡骸は、遺族と対面できずに荼毘に付されてしまった。志村は財力もあり、手厚い治療を受けたのであろう。それでも、発症からわずか13日でコロナの犠牲になってしまった。新型肺炎の恐ろしさにわれわれは震えた。

   週刊文春は、酒が好きで、競走馬を持つほどの競馬好き。生涯独身を通したが、浮名を流した女性は数知れず。女優のいしのようこと三鷹の豪邸で15年ほど一緒に暮らしていたが、結婚はしなかったと報じている。 「数多の女性と浮名を流し、02年に別れたキャビンアテンダントに数億円の慰謝料を払ったと報じられた。手切金や慰謝料は惜しまないため、トラブルに発展することはほとんどなかった」(ベテラン芸能記者)

   志村がよく来ていたカウンターのお好み焼き屋で何度か見かけたことがあった。いつも女性と一緒だったが、芸能人らしさのない普通のオジサンだった。志村が亡くなった夜、「東村山音頭」を久しぶりに聞いてみた。この歌の本家は三橋美智也である。生前、「笑われるのが好きなんです。人の笑顔を見るのが好きなんです」といっていたそうだ。日本のチャップリンがいなくなった。

新型ウイルス無策でも辞任に追い込まれない安倍首相の強さ「国民に政治を諦めさせた」から

   コロナの拡大に何ら有効な手を打てずにいる安倍首相を尻目に、小池都知事は精力的に発言しているように見える。だが、志村けんの死を「コロナの危険性を伝えてくれた最後の功績も大きい」といって、「死者を冒涜するのか」「功績といういい方はおかしい」と批判を受けたり、「目立ちたい」が目立ち過ぎて、舌禍が目立つ。

   また、安倍が望む東京オリンピック延期に協力し、その見返りとして、次の都知事選で反小池の都議会自民党に「矛を収める」よう安倍に指示させたというのだ。したたかな小池は、コロナ感染でも、このままでは「ロックダウン」せざるを得ないと強い都知事を演じ、安倍のお株を奪おうとしている。

   一方の安倍首相だが、コロナ感染拡大への有効な対策も打ち出せず、経済の急速な悪化や「自粛」のために給与ももらえず、突然解雇された人たちへの補償にも言及しない姿勢に、批判が高まっている。

   そんな中で、延期された東京オリンピックを来年7月に決定してしまった。IOC側の意向ではなく、何が何でも自分の任期中にやりたいという安倍がゴリ押ししたのであろう。 呆れ果てるが、安倍政治とはそんなものだと諦め、異議を唱えず、無関心な人間が多いように見える。

   安倍政治の唯一の"功績"は、国民に政治を諦めさせたことだと喝破したのは、元自民党で建設大臣までやった中村喜四郎である。中村はゼネコンからの収賄事件で逮捕・有罪になった。刑を終えて出て来ると、小泉純一郎の郵政選挙に無所属として出馬し当選。14期連続で議員バッジをつけているモンスターのような男である。

   彼のインタビューを中心に、中村喜四郎という人物を描いた「無敗の男」(常井健一・文藝春秋)が話題である。公選法違反疑惑の渦中にある河井案里が読んで、絶対議員を辞めないと決意を新たにしたという。

   中村は小沢一郎などと組んで野党共闘を仕掛けているといわれるが、安倍政権批判が的を射ている。彼は、野党がだらしないといわれるが、そうではなくて、安倍政権は国民に政治を諦めさせることに成功した特殊な長期政権で、自民党内に自浄作用がなくなったからだと指摘している。私も、日本政治の本当の危機はそこにあると思う。

「アビガン」新型ウイルスの特効薬になるか?胎児に奇形生まれる副作用

   週刊新潮で作家の楡周平が、「東京五輪は来年も開催できない」という一文を寄稿している。要は、ヨーロッパやアメリカ、日本でコロナの感染が収まったとしても、アフリカ、中東、南米などの途上国で感染爆発が起こり、それが終息しても、「完全な形」での五輪開催は困難だというのである。まだ特効薬さえ見つかっていないのだから、再延期または中止という最悪の事態はあり得ないことではない。

   週刊新潮によれば、コロナウイルスの特効薬といわれ、安倍首相も治験を始めるといった「アビガン」という薬がある。これは富士フィルム富山化学が開発したもので、中国の科学技術省の担当者も「安全性が高く効果も明らか」といっている。もちろん副作用もある。動物実験で胎児に奇形が生じやすいから、妊娠する可能性のある女性には使わず、男性も飲んだら避妊する必要がある。だが、高齢者に投与するには問題がないだろうというのである。

   これ以外にも、アメリカで効果が認められたクスリもいくつかある。コロナウイルスは紫外線を30分当てると無害化できることがわかっているので、5月を過ぎて、紫外線が多くなればピタリと消えてしまう可能性もあるという。

   2009年の新型インフルエンザの時はタミフルがあったが、コロナにタミフルのような特効薬が早く見つかってほしいものだ。

首相医療ブレーンがコロナ特別入院してる千葉・成田の「第2の加計学園」

   先週、週刊ポストが、3月下旬に安倍昭恵が桜を見る会を都内で開いていたと報じた。 自らが深く関与したといわれている森友学園問題で、文書を改ざんしたことを苦に自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫(享年54)の手記が報じられ、亭主が新型コロナウイルス対策で国民に自粛を求めている時期に、十数人の仲間を募って花見をやっていたというのである。

   今週の週刊ポストによれば、昭恵のフェイスブックには、赤木が自殺する原因を作った籠池森友学園理事長(当時)と諄子夫人と自分が写った写真がいまだにアップされているという。無神経というのではない。立川談志師匠がいうように、「バカは隣の火事より怖い」のである。

   その週刊ポストから。3月16日に成田空港のそばに開業された第一種感染症指定医療機関「国際医療福祉大学成田病院」というのがある。成田エリアを医療特区にして外国人医師の養成と外国人患者を受け入れ、医療の国際化を推進するという大義名分でできたのだが、第二の加計学園として国会でも取り上げられたことがあった。 この大学は厚生労働省や文部科学省のOBたちが要職を務める「天下り王国」なのに、安倍政権は国家戦略特区として、38年ぶりに医学部新設を認めたのである。地元成田市が医学部誘致のために巨額の補助金を出したことも、加計学園問題と構図が似ている。

   その疑惑の大学病院だが、もともとの開業日は4月1日だったのに、繰り上げて開業したのだ。なぜか。3月19日に、同大学の看板教授で、著名な公衆衛生学者として知られるAが東京から運ばれ入院したというのである。 Aは安倍首相が議長を務める未来投資会議の医療・介護分野の副会長で、安倍の医療ブレーンだそうだ。

   Aは勉強会や学会のために全国を飛び回っていたが、発熱の自覚症状が出たという。コロナに感染したのである。Aの共同研究者であるBにも感染した。週刊ポストはBに電話をかけた。Bは「新型コロナで入院中です。熱があって、話すのもたいへん。今日が入院何日目かもわからないんだよ」。そう苦しそうに答えたという。

   Aの発症日は3月8日。3月19日に陽性と判明。Aは判明するまで各地を動いているから、感染者を増やしている可能性は大いにある。大学病院側は詳しい情報開示はしていないようだ。

   大学のホームページには「教員2名の感染が判明した」とだけ。しかも、Aは都内に住んでいるにもかかわらず、千葉の成田に"越境"入院しているのだ。医師でありながら、コロナに感染したのにすべてを公表せず、病院の開業を早めさせて、そこに入院するというのは、医者の倫理に反していること間違いない。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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