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<エール>(第6話・4月6日月曜放送)
ガキ大将の鉄男を訪ねると父親に殴られていた!好きな詩作なんかやめろという...でも、その詩はとても美しかった

   古山裕一(石田星空)はガキ大将の村野鉄男(込江大牙)が農家の男から突き飛ばされるのを目撃する。鉄男が売った魚が腐っていたのだ。鉄男は家が貧しく、昼間も学校に行かずに家業である魚売りを手伝っていた。

   その時、鉄男は持っていた「古今和歌集」を落としてしまい、裕一が拾った。それを届けてやろうと鉄男の古ぼけた長屋を訪ねると、怒声とともに人が転げ出てきた。鉄男だった。酔った父親に殴られ、口から血が出ている。

   「お前は魚屋だ! 変な色気出すんでねえ」と父親は言い捨てながら、紙片を投げつけた。裕一が足元に飛んできたその紙片を拾うと、詩が書かれていた。「空にかかれし 満月の 地上に落ちて...」。鉄男は詩が好きで、自分でも詠んでいたのだ。

   恥ずかしいところを見られたと思った鉄男は、「何見てんだ、お前」と紙片を奪い取り、裕一のかばんを叩きつけた。裕一は慌てて逃げ、かばんから「古今和歌集」と壊れてしまった裕一の愛用のハーモニカが見えた。鉄男は裕一がやってきた理由がわかった。

「あの詩に曲つけっから」裕一は鉄男を応援することにした

   翌日、学校からの帰り道、鉄男が裕一の前に現れた。「悪がった」とかばんとひしゃげたのを無理やり直したハーモニカを差し出した。それをきっかけに二人は仲良くなった。「あの詩に曲つけっから。付けたら持っていぐね」。そう鉄男にはなしたが、鉄男はなぜか返事もせず、うつむいて立ち去った。

   裕一の権藤家では、母のまさ(菊池桃子)の父親・源蔵(森山周一郎)が息子の茂兵衛(風間杜夫)に跡取りを急げとプレッシャーをかけていた。祐一の父親・三郎(唐沢寿明)は金策にかけずりまわっていた。残された策は茂兵衛が頭取の川俣銀行からの融資に頼るしかない。ただ、それは茂平に大きな借りを作ることだった。(NHK総合あさ8時)