2020年 10月 20日 (火)

品がよく格調高い5000曲もの作曲をした古関裕而の一代記。儚げな子役(石田星空)が可愛い第1週
<連続テレビ小説 エール 第1週>(NHK総合)

   気の毒に新型コロナ禍で山田耕筰役の志村けんが亡くなるし、脚本家の林宏司が放送より前に降ろされ(?)ちゃうし、NHKは大河と朝ドラでトラブル続き。おっかなびっくりみて見たら、第1回でぶっ飛んだ。まるで民放の連ドラのように、全員で踊りだすやら、タイトルバックが物語の終りに出てくるやら、奇を衒い過ぎである。

   しかし、2回目からは古山裕一役の子役(石田星空)の儚げな演技で従来通りの朝ドラ一代記に戻った。呉服屋の長男・裕一は気が弱くて吃音ぎみ、母・まさ(菊池桃子)は弟を可愛がり、父の三郎(唐沢寿明)は得意な物のない裕一にハッパをかける。ある時、新任の音楽の先生、藤堂清晴(森山直太朗)が裕一の才能を見出してくれた。

   古関裕而というと、阪神の『六甲おろし』が一番に挙げられるらしいが、音楽界では何といっても藤山一郎の『長崎の鐘』である。また、戦後の子供たちを魅了した『鐘の鳴る丘』の主題歌『とんがり帽子』に、伊藤久雄の朗々たる『イヨマンテの夜』、それよりもっと貢献したのは、ハモンドオルガンで菊田一夫とコンビを組んだ『君の名は』だった。断っておくが、アニメの『君の名は。』とは大違いである。

   5000曲と言われる作品の数も凄いが、筆者は古関裕而の作風が独学にしては正統派のクラシック音楽の素養を底流に有しており、大衆音楽でも、品のいい格調の高さをもっていたことを評価する。昭和テイストの音楽づくしのドラマとして大いに期待したい。(放送2020年4月4日8時~

    (黄蘭)

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