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「新型コロナ」感染したらどうなる? 症状、検査、治療...回復者が体験談明かす

   石井隆広アナが「新型コロナウイルス、自分が感染したらどうなるのか。今回、実際に感染して発症、その後回復した方を電話取材しました」と取り上げた。

   取材に応じたのは一人暮らしの50代男性。2月下旬(2020年)に新型コロナウイルスとは別の病気で入院したが、4日目に異変を感じたという。

   男性「寒気と節々の痛みが出てきて、体温を測ると37度2分の熱があり、風邪じゃないかと思い処方薬を出してもらいました」

   処方された解熱剤を1日3回服用したが熱は下がらず、39度6分にまで達した。さらに熱が出てから4日目の朝食で、「全然味もしないしにおいもしない。味覚、嗅覚がなくなっていることを感じた」という。

救急車の中で「夜暗い店に行っていませんか?」

   インフルエンザなどの検査を受けたがはっきりとした病名はわからず。発症から1週間経っても高熱が続き、総合病院に転院した。到着後すぐにCT検査、採血、尿検査が行われ、40分後には防護服姿の医師からPCR検査を受けるよう言われた。

   PCR検査では、喉と鼻の穴の奥深くまで綿棒のような器具を入れる。結果がわかるまでは1日かかる。男性は翌日の夕方、また防護服姿の医師が病室にやってきて、新型コロナウイルスの陽性を告げられたという。

   男性「普段の生活は家で掃除したり洗濯したり、食べ物の買い出しに行っていた。それの繰り返しで全然思い当たることはなかった」

   それから30分後、男性は救急車で感染症指定医療機関に搬送された。防護服姿の保健所職員が2名同乗し、海外渡航歴がないか、最近他県へ出かけていないかなどを聞かれた。「夜暗い店に行っていませんか?」という質問もあったそうだ。

退院後も毎日2回検温して保健所に報告

   新型コロナウイルスは治療薬がないため、受けた処置は1日3回の検温と解熱剤の処方、肺機能を確認するため血中酸素濃度を測るだけ。医師からは「よく食べて安静にしていることがあなたの治療」と言われた。

   最初に熱が出てから25日後の3月下旬、2回のPCR検査で陰性が確認され、男性はようやく退院。病院での献身的な介護にはいたく感謝している様子だったが、「近隣住民が私が新型コロナに感染したことを知っているんじゃないか。嫌な目で見られたり、バッシングを受けたりしたら嫌だなと、不安の方が多かったです」と明かしていた。

   石井アナ「男性は退院してしばらく経つ今も、毎日2回体温を測定して保健所に報告しているそうです」