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医療関係者を応援しよう!一つ星レストランやサラダ専門店が食事提供

   新型コロナウイルス感染防止の現場に立つ医療関係者への支援の輪が広がっている。サラダ専門店「クリスプ・サラダワークス」は、先月(2020年3月)から医療関係者たちに無償でサラダを提供している。3週間で約5000食を届けた。この取り組みを知った人々から1000万円以上の寄付があったという。宮野浩史社長は「医療従事者の頑張りに感謝の気持ちを伝えられたらいいなと思ってやっている」と話す。

   ミシュラン一つ星レストラン「シンシア」のオーナーシェフ石井真介さんは、フランスで働く日本人シェフが、食事を通じて医療機関を支援しているのを見て活動を始めた。石井さんの呼びかけで集まった都内の有名シェフたちが特製の弁当を作り、無料で病院に届けている。「野菜でもなんでも送るから、ぜひやってくれ」と賛同した農家が食材を送ってくれることもあるという。

   「グッとラック!」が取材した日のメニューは、桜エビとミントの揚げ春巻きと若鶏のエスニック風炊き込みご飯、キノコと野菜のココナッツスープだった。東京医科歯科大学に120食を届けた。大学の清水勝弘事務室長は「医療スタッフは食事の時間が数少ない楽しみの1つなので、非常に助かります」と語っていた。

化粧品メーカーはハンドクリーム、日用品メーカーは立ち仕事用ソックス

   化粧品メーカー「ロクシタン」は、消毒や手洗いで肌が荒れてしまう医療関係者のためにハンドクリーム約5150個、日用品メーカー「メディキュット」は立ち仕事の負担軽減のため着圧ソックス732足を寄付した。チョコレートで有名な「ゴディバ」は、医療関係者にチョコレートの無償提供を始める予定だ。

   NPO法人「ジャパンハート」が「マスクを購入して医療機関に提供しよう」と呼びかけたクラウドファンディングには、予想の3倍にあたる1億5000万円以上の寄付が集まった。

   キャスターの立川志らく「民間企業や個人がこうやって支援の輪を広げていくのはとてもいいことですね」

   小林寅喆教授(東邦大学)「これを機に、今まで縮小してきた医療を見直し、日常起こらないことにも予算を使って有事の時に対応できるようにしておくのが大事だと改めて感じています」

   それにしても、菅官房長官は「マスクはひと月7億枚生産できる」と言い、寄付だけでもこれだけのお金が集まっているのに、なぜ医療現場に必要なマスクが行きわたらないのか。400億円以上使って国民に2枚の布マスクを配っている場合ではない。