2020年 7月 10日 (金)

怠惰の極み、パチンコにおぼれ、事務所の発表会にも新ネタを持ってこないクズ芸人・52歳男の生きる道は
<ザ・ノンフィクション 52歳でクビになりました~クズ芸人の生きる道~」(フジテレビ系)

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    どうしてもお笑い芸人になりたい小堀敏夫(52)はワハハ本舗の売れない芸人。3カ月に1回、事務所内で芸を披露する会があるが、小堀はパチンコにおぼれて努力しないので、さっぱり進歩がない。貯金ナシ、妻子ナシ、アパートは家賃28,000円だが、払いが悪いのでガスは止められている。主催者の喰がヒントを与えてもモノにできない。事務所のスター、久本の名前を出して自慢する体たらく。

   コンビを組んでいた男には逃げられ行き詰まってゲイバーの面接に赴くと、そこのママから「女装もしていない」「履歴書ももってきていない」とコテンパンにやられて出直す。ラメ入りのワンピースを着て、ウイッグで女装して、接客を学ぶが、結局、たった6日で店に現れなくなった。つまり、何をやっても挫折の繰り返しだった。

   新宿流れ者的どうしようもないパチンコ男の自虐的人生は、普通の生き方をしているわれわれから見ると、社会の下積みの奇異な人生として一種独特の魅力はある。こんな風に気ままに生きられたら楽だろうなという意味である。だからといって、これがノンフィクションの優れたテーマだとは決して思えない。ただの怠惰で甘ったれた中年男の、坂を転げ落ちる姿に過ぎない。作り手は、現代の新宿のある側面を切り取った社会派気取りかもしれないが、それは買い被りすぎ。病や事故や己の責任ではない不幸が元の転落とは違い、この男はただの怠惰である。こんなテーマは時間の無駄である。(放送2020年4月19日14時~)

   (黄蘭)

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