2024年 3月 30日 (土)

新型コロナに効果あるか?「レムデシビル」承認――専門家は「有効性、副作用ともまだわからない」

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   抗ウイルス薬「レムデシビル」について、加藤厚生労働相はきのう5日(2020年5月)のBSフジの番組で、「7日に薬事衛生審議会を開き、了解してもらえば速やかに承認したい」と述べ、即日承認する考えを明らかにした。

   レムデシビルはエボラ出血熱の治療薬として開発されたが、新型コロナウイルスにも効果があるといわれている。アメリカが重症患者への緊急使用を承認、これを受け4日にギリアド・サイエンシズ社が厚労省に申請した。

   司会の加藤浩次が「これについて、説明してもらえませんか」と日本感染症学会・専門医の佐藤昭裕氏に聞いた。「レムデシビルは、まだまだその効果や副作用について、しっかりした結果が出ていません。本当に特効薬なのか、安全なのか、わからないんですね。これまでの普段であれば、こういった薬は承認されないのですが、緊急事態だから、ある一定の試験結果を見て使えるようにした、ということです。決して、まだ『夢の薬』というわけではありません」

アビガンも...希望持ちたいが「夢の薬」じゃない

   宮崎哲弥(評論家)「(抗インフルエンザ薬の)アビガンというのは軽症者や中等症者に効くといわれていますが、これについてはどうですか」

   佐藤氏「やはり、アビガンも同じで、誰に投与すべきか、副作用がどれぐらいあるのか、まだまだ怖い部分があります。新薬に関しては、希望を持ちたい気持ちがありますが、使用は慎重にすべきだと思います」

   加藤「これが出たからといって、簡単に治ることではない。わからない部分がありながら、承認するということで、その辺を踏まえて理解しておかないといけませんね」

文   一ツ石
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