J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

<エール>(第31話・5月11日月曜放送)
レコード会社の専属作曲家になったものの、裕一が作る歌謡曲はまったく採用されない...そもそも詞の意味が分からなかった

   昭和5年11月、福島の家族や親戚に関内音(二階堂ふみ)との結婚を反対され、東京に出てきた古山裕一(窪田正孝)は、たまたま入った喫茶店「バンブー」で紹介してもらった家で、音との新婚生活をスタートさせる。二人は結婚式もあげていないが幸せだった。

   裕一は1年3500円でコロンブスレコードの専属作曲家として契約を交わした。現在の貨幣価値なら約1000万円だ。コロンブスレコードでは西洋音楽を扱う青レーベルと、流行歌を扱う赤レーベルがあり、裕一は赤レーベルに所属した。

「この『ちょいちょい』って、どういう意味なんでしょうが?」

   初出勤の日、ディレクターの廿日市誉(古田新太)に、やはり新人の作曲家、木枯正人(野田洋次郎)と社内を案内された。廿日市は2人をサロンへ連れていく。「自由に使っていいから。古山君、さっそくだけど、これに曲つけて」

   歌詞を渡されたが、裕一はその詞の意味がわからない。「この『ちょいちょい』って、どういう意味なんでしょうが?」

   廿日市「知らないよ。僕が書いたわけじゃないから。頑張って。いい曲つけてね」

   その後も、廿日市から何の説明もなく次々に歌詞を渡され、裕一は懸命に曲を付けるが、「だめだ」「ちょっと違う」とことごとく突き返されてしまう。具体的な指示もない。「どうするか、それを考えるのがお前の仕事」と一蹴されてしまう。

   レコード会社のサロンでも自宅でも曲作りに励むが、いっこうに採用されない日々が続いた。

(NHK総合あさ8時)