2020年 11月 26日 (木)

新型コロナ軽症者が急死する「幸せな低酸素症」呼吸困難の自覚ないまま重症肺炎

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   新型コロナウイルスでは、軽症だった患者が急激に重症化して死亡するケースが少なくない。自治医科大附属さいたま医療センターの讃井將満副院長は、「ハッピーハイポキシア(幸せな低酸素症)」を懸念している。自覚がないまま重症化し、酸素不足に陥っているのに、呼吸困難などを伴わない症状だ。讃井副院長は、「幸せな低酸素症」が自宅療養中の突然重症化の一因と考えている。

   肺炎の多くは、ウイルスや細菌が上気道で増殖し、咳などの症状が出た後に肺まで達し、炎症を引き起こす。しかし、新型コロナウイルスは上気道での症状が目立たないまま、肺の奥まで達しているケースがある。そのため、自覚症状が出た時には、すでに重症の肺炎となり、酸素不足に気づかないうちに悪化する。

脳を直撃されて1年前の記憶、仕事の記憶がない

   「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の暴走によって重症化するメカニズムも見えてきた。肺炎は快方に向かっていたのに死亡した80代の男性は、腎臓や肝臓の機能を示す数値が正常値の3倍以上に悪化していた。サイトカインストームで多臓器不全に陥ったとみられる。

   ウイルスが脳の髄膜を襲ったとみられるケースもある。20代の男性感染者は症状は回復したが、最近1~2年の記憶、仕事に関する記憶がない。山梨大学医学部附属病院の森口武史医師は、鼻から入ったウイルスが髄膜を襲ったと考えている。「副鼻腔から侵入したとしか考えられない」と話している。

   厚生労働省は、軽症者が重症化する前兆となる緊急性の高い症状を発表している。「唇が紫色になっている」「急に息苦しくなった」「もうろうとしていて返事がない」など13の症状だ。

   国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫・国際感染症センター長は、「この病気は症状が長く続くことが多く、人工呼吸器を1カ月つけたまま病気と闘っている患者もいます。感染者数が減少傾向にあると言っても、この病気は油断するとぶり返してきます」と話した。

NHKクローズアップ現代+(2020年5月12日放送「新型コロナ 突然の重症化の脅威~命を救うために何が必要か~」)

文   バルバス
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