2020年 7月 10日 (金)

老獪弁護士役の寺尾聡が素晴らしい。オレオレ詐欺のノウハウまでわかりそうな現代的内容である
<ドラマスペシャル「白日の鴉2」>(テレビ朝日系)

印刷

   実に現代的なテーマのドラマ。普通の大学生が金欲しさに詐欺集団に取り込まれて行く一方、頂点はまともな市民面をしながら、裏ではワルの元締めをやっている組織のボスとその部下たちが絡み合った構図を描く。新田真人(伊藤淳史)は生真面目な交番のお巡りさん。オレオレ詐欺に引っかかる直前で、高齢女性のところに受け子で金を取りに来た大学生・康平(佐藤寛太)を逮捕する。

   康平は悪質不動産屋に身ぐるみ剥がれて自殺した父親をもち、病身の母を助けてバイトする苦学生で、クラブの女から「荷物を受け取るだけで3万円」と囁かれて受け子になる。新田は苦学生のために『暇』な老獪弁護士・五味陣介(寺尾聡)に弁護を頼んでやる。寺尾聡の五味が素晴らしい。髭面の年寄りなのに、組織のワルのNo.2をぶち込んだ後で面会に行って、アメとムチで恫喝する。名演である。シャクレた顎の寺尾の父ちゃん・宇野重吉を思い出す。

   クラブの女が殺されて、康平が罠にはめられるが、新田や、大学を退学になった康平を雇ってくれた小料理屋のママ(森口瑤子)らの支援で無事助かる。受け子の罪も執行猶予付きで結審。老いぼれ弁護士も法廷ではキリッとカッコイイ。筆者はオレオレ詐欺に大金を取られるのは騙される方がアホだと思っているが、このドラマを見ると、身ぐるみ剥がし取る組織側も相当な知恵をもっている。孤独なばあさん達には是非見てもらいたい内容であった。(放送2020年5月10日21時~)

   (黄蘭)

採点:1.5
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中