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9月入学で文科省が2プラン「1年で一気にやる」「5年かけて少しずつずらす」どっちも大きいデメリット

   「9月入学」について、きのう19日(2020年5月)に文部科学省が来年(2021年)秋に導入した場合の2つの案を提示した。プラン(1)は「1年で移行する」案だ。小学校の新入生は4月2日から翌年の4月1日までに生まれた子どもたちだが、これに加えて、9月1日生まれまでの子どもたちも対象になる。通常より長い1年5カ月の間に生まれた子どもたちが一斉に9月から新1年生として入学する案だ。

   プラン(2)は「5年かけ移行する」案だ。1年目は4月2日生まれから翌年4月1日生まれのほかに、もう1カ月増やして5月1日生まれまでの子どもを加える。2年目は5月2日生まれから翌年6月1日生まれまでという具合に、1カ月ずつを多くして繰り返し、5年かけて移行を終了するというものだ。

「教員・教室不足」や「子供たちに体格格差」

   それぞれのメリット・デメリットについて、教育問題に詳しい名古屋大学大学院の内田良准教授に聞いた。「1年で移行する」案のメリットは、「一気に終ること、他の学年への影響が少ない」。デメリットは「教室、教師が不足する。1学年だけ多い状態が12年間続く。低学年は体格・能力の差が大きい」。プラン(2)のメリットは「混乱が小さい」が、デメリットは「学校行事などの日程が固定できない」と指摘する。

   キャスターの近藤春菜「私は早生まれで、小さい頃は体格の差を感じていました。5年かけて少しずつの方がいいんじゃないかなと思いました」

   司会の加藤浩次「その方が現実味があるのかな。皆さん、どうお考えでしょうか」