2020年 10月 22日 (木)

大ヒットコミックの映像化作品。心優しき植物好きの家栽判事を、船越が気持ちよさそうに演じている人情審判物語
<ドラマスペシャル 家栽の人>(テレビ朝日系)

    コミックの大ヒット作だが、筆者は以前、片岡鶴太郎の主演で連続ドラマになったものを記憶している。植物を愛する心優しい家庭裁判所の判事、桑田義雄(船越英一郎)が赴任してきて、同僚に初めは面倒くさい男と変人扱いされるが、やがて、人間の心の中を透徹した眼差しで見つめて審判を下す素晴らしい判事だと慕われる。

   前崎家庭裁判所に、ガラスを割って他家に侵入し、そこの主を殺したと自首してきた19歳の少年、立花晃(望月歩)が送致されてくる。彼は反抗的に突っ張っていたが、桑田は誰かを庇っているのではないかと問いただす。晃は病身のシングルマザーが2人を育てられないと、妹と共に施設に預けられて育った不幸な青年だった。

   母親の春江は職を転々とした挙句、やっと宅配便の仕事を見つけ、お客で地元の名士である佐々木(西岡徳馬)と親しくなり、男女の関係になってしまう。母親を憎悪する晃は、実は病身で苦労している母親を心の中では憎んでいなかった。桑田判事の審判で、母と子の哀しくも深い胸の内の葛藤と、真実が喝破される。ひねくれていた晃の心も、亡くなった母の手紙で愛を悟り、事件は解決する。

   司法修習生の樋口日向子(足立梨花)、調査官の岡本(佐藤仁美)、所長の池上(角野卓造)、ちょっと屈折した調査官などと共に、船越が気持ちよさそうに植物を愛する変人判事を演じている。2時間ドラマの帝王も仏心がついたのか、刑事よりこの役の方が好きそうだ。(放送2020年5月17日21時~)

   (黄蘭)

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