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「夏の甲子園」は中止だけど地方はやる!東京は緊急事態宣言と学校再開次第で独自大会

   夏の全国高校野球選手権大会は中止と決まった。日本高校野球連盟は、選手や大会関係者が新型コロナウイルスに感染するリスク、練習が不十分なことによる選手のけがの懸念を理由に挙げている。

   日南学園(宮崎)の金川豪一郎監督は選手たちを前に、「すまんな」と言った後、言葉が続かなかった。長崎商(長崎)の西口博之監督は「小さいころから甲子園を夢見て頑張ってきとっとやけんなあ」と泣きじゃくる選手たちに声をかけた。

   鳥取城北(鳥取)の吉田貫汰主将(3年)は「絶対日本一とるんやという気持ちでやってきて...残念です」。津田学園(三重)の榮龍騰選手(3年)は、甲子園に出場できなかった兄2人の思いも背負って練習してきたが、夢を絶たれた。中止発表後、監督には「きょうの練習はできるかぎりで」と言われたが、「下の学年は僕たちの姿を見ていると思うので、練習はして帰ります」と気丈に話した。

夏に向かって新型コロナの影響低下を期待

   地方大会も中止だが、都道府県単位で独自大会を模索する動きがある。東京都高野連は「緊急事態宣言解除と学校再開で部活動開始を条件に、独自大会を目指す」としている。明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督も「子どもたちにとって、区切りになるような試合をわれわれの方で考えようと思っています」と話していた。

   東邦大の小林寅喆教授「私も野球が好きなので非常に残念です。これから夏に向けては(新型コロナの影響が)好転する要因もあるので、今の時期に中止の決定をしなければいけなかったのか疑問です。今までの形でなくても、何を乗り越えたらできるのか、大人が知恵を出してほしかったなと思います」

   キャスターの立川志らく「高校野球だけじゃなくて、他のスポーツでも中止になって悲しい思いをしている子はいっぱいいます。中止は仕方ないけど、『その代わりにこれをやります』と言ってあげれば、生徒たちはあんなに泣かずに済むんですよ。高野連は何やっているんだと思ってしまいますね」

   司会の国山ハセン「何か代替案を考えてもらいたいところです」