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コロナ不況が始まった!トヨタ苦境、ユニ・チャーム好調、朝日新聞は深刻ピンチ

   日本のコロナ不況は、これまで経験したことのない深刻なものになるといわれている。グローバリゼーションの負の側面が明らかになり、中国や東南アジアなどにモノづくりの拠点を置くことのデメリットも、多くの国民が知るところとなった。安倍首相が言い出した「新しい生活様式」は、皮肉なことに、国民が、これまでの大量浪費社会を見直すきっかけになり、消費活動を縮小させることなるはずだ。

   週刊現代は、これまでのビジネスモデルが崩壊しても、1年後、3年後に生き残れる会社を、経営の専門家6人に採点してもらっている。「百年コンサルティング」の鈴木貴博代表は、クルマの売り上げは今後2年間は落ちると見ていて、「豊田章男社長は今後1年の売り上げを2割減と予想していますが、この数字にこだわると、トヨタも危ない」といっている。

   満点は18だが、トヨタは12、本田技研工業が11、マツダは5、日産に至っては3である。自動車部品で最高点はデンソーの15。家電は、アイリスオーヤマとダイキン工業が16。パナソニックが10で、東芝が5である。電子部品は揃って高得点で、キーエンスと村田製作所が17、日本電産が16。商社は軒並み低く、陸運ではヤマトHDが満点の18。

   空運、鉄道、タクシー、証券は軒並み低い。ビール・飲料ではサントリーHDが14、化粧品・日用品ではユニ・チャームが17、花王が16、小林製薬が15だが、資生堂は9。百貨店、スーパー・コンビニ、ドラッグストア、住友不動産などのデベロッパー、ゼネコン、旅行代理店・ホテルも低評価。通信では、NTTドコモが14、KDDIが13、楽天は8だが、ソフトバンクは5である。

   任天堂が16、オリエンタルランドが13、ファーストリテイリングが14、ニトリHDが16、良品計画が15、セコムが16。テレビ・新聞は、日経新聞社が9だが、朝日新聞と読売新聞が4、TBS、テレビ朝日、日本テレビは5である。

   日産は論外だが、トヨタも先行きは暗い。一番暗いのはメディアだ。コロナ不況は、不要不急のものが何であるかを国民が知り、切り捨てるきっかけになるはずだ。

モテ男・竹内涼真 美女食い荒らし!吉谷彩子ポイ捨てして、三吉彩花をマンション連れ込み

   フライデーから。竹内涼真(27)という俳優がいる。2017年のドラマ「陸王」(TBS系)で大ブレイクをして、ドラマにCMに引っ張りだこだという。185センチの長身でイケメンでは、女がほっとかない。5月中旬に、元「seventeen」のモデルで、女優の三吉彩花(23)とデートしている姿を捉えたという。2人は高級外車に乗り込み、深夜0時過ぎに竹内のマンションに到着して、一緒にマンションへ入っていったそうだ。

   これだけなら、モテ男の熱い一夜とでもいえばいいのだろうが、竹内は女優の吉谷彩子(28)と結婚寸前だったというのだ。付き合い始めて約3年にもなり、互いの両親にも挨拶を済ませていたというのに、吉谷と暮らしていたマンションに三吉を連れ込むとは。

   竹内の知人がいうには、吉谷とは今年4月に破局していたというのである。「しかも、竹内から一方的に別れを告げて、吉谷を同棲した家から追い出したんです」。そのため、吉谷はホテルや友人の家を転々としながら、家探しをしているそうだ。竹内は番組共演者との色恋沙汰を繰り返していて、吉谷ともケンカが絶えなかったという。

   フライデーによれば、生活費を吉谷が100万円近く立て替えていたのに、有耶無耶にしようとしたので、お互いのマネージャー同士で話し合うということもあったそうだ。この手の男とは、早く別れて良かったのではないか。そうでないと、杏と東出昌大の二の舞になったのでは。まあ、ものは考えようだ。

木村花の自殺―悲劇招いた責任 フジテレビにないのか?リアリティというやらせ

   ドラマといえば、Netflixが配信しているドラマがことごとく話題になっている。週刊文春には毎週、中野翠ら5人が採点する「Cinema Chart」という連載がある。今週、そこで取り上げている2本がNetflixの「ザ・ランドロマット―パナマ文書流出-」と「いつかはマイ・ベイビー」なのだ。

   それに、Netflix配信の韓流ドラマ「愛の不時着」も大きな話題で、週刊新潮が、これを見て「北朝鮮に行きたい」という日本人の女の子たちが激増していると報じている。

   第1話を見た。韓国の財閥令嬢がパラグライダーで飛行している中、暴風に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまうのだ。北朝鮮の兵士に助けられるが、北朝鮮と分かった彼女が、そこから逃げ出す。令嬢役がソン・イェジン、この後、恋に落ちるのだろう兵士にヒョンビンという、韓国を代表する役者を使っている。韓国でも大変な人気だったようだが、韓国の財閥令嬢が誤って北朝鮮に不時着するという発想が面白い。

   Netflixは、昨年は「全裸監督」「ROME」で名をはせ、今年のアカデミー賞にも多くの作品がノミネートされた。さらに、年末に解散する「嵐」の密着ドキュメントを撮影中である。私は「ブラックリスト」「Breaking Bad」にはまり、今は「マイケル・ジョーダン ラストダンス」を楽しく見ている。こういうのを見たら、日本のちゃちなお子様ドラマなど見る気にならない。

   そのNetflixで長い人気を誇るのが「TERRACE HOUSE」である。リアリティ番組というそうだが、<2012年10月12日から2014年9月29日に、フジテレビ系列の「COOL TV」枠内で放送され、その後はネットフリックスやフジテレビ・オンデマンドで配信されている日本のリアリティ番組シリーズである。通称「テラハ」>(「Wikipedia」より)

   そこに昨年9月(2019年)から出演していた美人の人気女子プロレスラー・木村花(22)が、番組の中で、同居している男性が彼女のコスチュームを洗濯&乾燥させて縮んでしまったことに腹を立て、怒声を浴びせて掴みかかったそうだ。リアリティといっても台本があるようだが、そのシーンを見たネットの民たちが、SNSで「あの口の利き方はない」「花さんのことテラスハウスファンは全員嫌い」などと、個人攻撃を始めたのである。

   番組の出演者たちは、個人のSNSを使って番組の宣伝をさせられるので、視聴者からの批判を直に受けてしまうため、同様のリアリティショーに出た経験のある女性は、「罵詈雑言を受けるうちに、自分は誹謗中傷されるような人間なのだと思い込んでしまうこと。真実を言えない(番組の制作過程を明かしてはいけないという契約書を交わしているため=筆者注)ストレスが続くのはとても苦痛で、脳が爆発しそうになりました」といっている。

   木村花は、ヒールになれるプロレスラーではなかったようだ。5月23日午前3時半ごろ、亀戸の彼女の自宅で亡くなっているのを発見された。彼女のSNSには、「顔も中身もブスでごめんね。消えれるもんなら早く消えたいよ」と書き込み、自らの腕をリストカットした写真もアップしていた。

   公式サイトは、この番組の中止を発表したが、それですませるほど、この問題は軽くはないはずだ。素人を使って、ヤラセに近い手法で出演者を煽り、その後始末まで本人にやらせるというのは、無責任というより、番組制作の体をなしていないというしかない。

   何があっても、われわれで守る。そういう体制をつくらずに、面白ければ何でもありという姿勢が、こうした悲劇を招いたのは間違いない。責任はフジテレビなのか、Netflixなのかはわからないが、日本でも躍進を続けるNetflixについた"汚点"を軽くみてはいけない。

コロナ対策「持続化給付金」手続き業務769億円つまみ食い疑念!経産省に太いパイプ持つ電通マンの幽霊法人が業務請負

   週刊文春に気になる記事がある。安倍がコロナ不況の緊急対策事業の目玉にした「持続化給付金」の手続き業務を受注した「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」なるところがある。契約日は4月30日。契約総額は769億円にも上る。ここに数々の疑惑があるというのである。要は、<「経産省に太いパイプがある当時電通社員だったA氏。電通が国の業務を間接的に請け負うための隠れ蓑として設立された、実体のない"幽霊法人"だと言われています」(代理店関係者)>

   ここの登記簿には理事はAのほかに電通の関連会社役員2名で、所在地は築地。だが、そこへ行ってみても人気は感じられない。Aは週刊文春の取材に答えない。2人の理事は、「経産省の方から立ち上げの直前に代表理事を引き受けてもらえないかという話が来た」(赤池学)、「私は電通の友人に頼まれて」(笠原英一)と、何もしていないというのである。

   同志社大学政策学部の真山達志教授が指摘するように、「経産省が外郭団体の設立に関与することは天下りや不祥事の温床になります」。コロナで倒産寸前まで追い込まれている企業は、持続化給付金を頼りにしているが、トラブルが多く、受給できない企業からの非難が相次いでいる。それなのに、電通と組んで、自分たちの思い通りになるトンネル会社を立ち上げたとすれば、経産省はこの非常時に何ということをするのか。この問題は、国会で決着をつけてもらおうではないか。

   安倍政権のあまりにもお粗末な新型コロナウイルス対応に、週刊新潮は、もし田中角栄だったらどうしているかという特集を組んでいる。角さんなら庶民の苦しみが分かる。角さんなら内閣を改造して挙党体制を作る。角さんなら、新しい生活様式なんて、お上が指図するものではないといっただろう。

   本当にそうだろうか。金満政治家だった角栄が、庶民のことや弱者に寄り添う政治ができたと思うのは単なるノスタルジーでしかない。自分の懐だけを肥やすことは、安倍という人間はやらないようだ。その一点だけは、私は角栄よりも安倍のほうがいいと思う。コンピューター付ブルドーザーで日本中の環境を破壊した角栄を、持ち上げるような企画はもうやめたらどうか。

今度は柴咲コウが「種子法改正」せき止めた!大資本のアメリカ種子メーカーが日本の農業支配

   カルロス・ゴーンを日本から逃亡させた59歳と27歳の父子が、アメリカ司法当局に逮捕された。かつて「グリーンベレー」に所属し、退役後は民間軍事会社を設立、アフガンなどで兵士の養成にあたっていたと、週刊新潮が報じている。

   成功報酬は、航空機を運航したトルコ人らには約3000万円が支払われたというから、父子にはおそらく1億円近くが払われたのではないか。日本に引き渡されて有罪判決が下されれば、最長で4年半の懲役刑は可能だが、危害を加えていない、初犯であるということを考慮すると、実刑ではなく、執行猶予付きということもあるそうだ。

   検察庁法改正反対では小泉今日子が、「種苗法」改正反対では柴咲コウが大きな役割を果たした。野党からは、農作物の自由な栽培が妨げられると反対があったが、大きな動きにはならなかった。そこに、柴咲がツイッターで「ノー」といったら、大きな反響を呼び、改正の流れをせき止めた。

   週刊新潮によれば、彼女は筋金入りのエコロジストで、地球の循環に負荷をかけないモノづくりを謳って、ファッションブランドを立ち上げ、オンラインショップでは、化学調味料不使用のレトルト食品の販売もしているという。

   日本でもようやく、こうした本物のモノいう芸能人が出てきたようだ。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】いよいよダービー!歴史に名を残すコントレイル本命! ○はサリオス

   今週はいよいよダービー。無観客というのは寂しいが、先週のオークスで2冠を達成したデアリングタクトといい、今週のコントレイルといい、歴史に名を残しそうな名馬の登場は、競馬ファンにはたまらない。

   相手もサリオスで仕方ないと思うが、馬券的には旨味がないので、薄めにも流してみたい。◎コントレイル、○サリオス、△がアルジャンナ、ワーケア、ヴェルトライゼンデ、ダーリントンホール、ディープボンド、ヴァルコスまで。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。