2022年 7月 1日 (金)

「夏の甲子園」中止でも独自の地方大会やるぞ!監督ら奔走

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   夏の甲子園の中止を、沖縄・興南高校の我喜屋優監督は、「今頃はやる気ムンムンのはずなのに、今回ばかりは不戦敗だな」と感じた。指導歴30年、春夏連覇をしたこともあるベテラン監督にとっても、心の整理がなかなかできなかった。

   キャプテンの西里颯君は「悔しいと、仕方ないが入り混じって複雑な気持ち」と話す。1年生から甲子園に出場、いまはレギュラーとして「そこだけ(甲子園)をめざして必死でやってきました」日々が絶たれた。

   福島県高校野球連盟の木村保副理事長は、独自の地方大会を模索している。今年(2020年)春まで、県立磐城高校野球部の監督だった。21世紀枠でセンバツ大会出場が決まっていた。3月いっぱいで学校を辞める予定だったから、出場は最後を飾るはずでもあった。センバツ中止を選手に知らせたときは、「夏にしっかり」と励ましたそうだ。

   その夏も中止。学校を去る日、選手19人にノックをした。最後のノックで教え子たちから一人一声ずつ、「心はきっと甲子園に行きます」「見守ってください」と、サプライズをもらった。4月からは福島県高野連で働く。「福島県大会に代わる試合をやらせたい」と準備を進めている。

インターハイ中止の日大豊山・水泳部員「将来の糧にする場がない」

   高校総体(インターハイ)、全国中学校体育大会、全日本合唱コンクール全国大会なども中止だ。東京の日大豊山高校は、新型コロナウイルスの緊急事態ですべての部活を休止した。インターハイ3連覇中の水泳部キャプテン、瀬良紘太君は、「(大会が)あったら勝てたなとか言わないで」と全部員にメッセージを送った。

   中止を受けとめきれない選手もいた。「高校の夏は今しかない」「将来の糧にしろと言われても、糧にする場がない」と返信されたこともある。「目標がないと、人間、無気力になっちゃうと思った。つぎの目標を見つけて頑張るの重要」という返事もあった。こんなに語り合ったのは初めてだという。

桑田真澄「人生という試合で大逆転もできる」と語った」

   大阪・興國高校サッカー部の内野智章監督は、インターハイに代わる舞台を選手たちに提供しようとしていた。全国大会常連の6校が8月に静岡県に集まり、レギュラー以外の3年生にも試合を用意し、プロや大学のスカウトも招く予定だ。スポンサー企業5社の協力とクラウドファンディングやグッズ販売で資金にする。宿舎も追加料金なしで1部屋あたりの人数を半数にするという。

   内野監督は「大人がどう声をかけ、どういう場を作ってあげたら選手がモチベーションを持つか。大人の力なしではできない」という。巨人の元ピッチャー桑田真澄さんは、「制度や前例にとらわれない支援策を考えてあげたいですね。選手はプラスに切り換えるしかない。人生という試合で、大逆転もこれからできる」と語った。

   ※NHKクローズアップ現代+(2020年5月28日放送「"夏の甲子園"も中止 中高生のためいま何をすべきか」

文   あっちゃん
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