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韓国で再びクラスター!経路をたどると最初のナイトクラブに 国民の大半は2度目の自粛要請に知らん顔

   韓国で、再び新型コロナウイルスの感染が広がり、5月29日(2020年)に2度目の自粛要請が出される事態に。ソウル市内のナイトクラブで起きた集団感染で270人の感染者(5月31日現在)が確認されたほか、ソウル近郊の物流センターでの集団感染も明らかになり、これまでに96人の感染が確認された。

   物流センター職員の感染ルートをたどると、最初にクラスターが発生したクラブにつながるという。クラブを訪れていた塾講師から男子生徒に感染、生徒が行ったカラオケでタクシー運転手に感染、運転手が行った友人の誕生日パーティーに物流センターに勤務している女性が同席していたというのだ。

1度解除されると自粛に戻るのはかなりの苦痛

   高麗大学医学部感染内科のキム・ウジュ教授は「コロナに関する認識調査の結果、20代が最も順守率が低かった。人が集まる場所に行くことについて20代の4人に3人が『あまり気にしていない』と答えた。若年層にルールを守らない人が多いことが感染率の高まった原因だと思います」と話す。

   外出自粛要請が再び出された今、ソウル市内の人出はどうか。市内に住む日本人女性は「国民はあまり気にしておらず、外出する人も減っていない。意識が緩んできている」と話す。物流センター近くに住む別の日本人女性も「今はほぼコロナの起こる前の人出に戻っている」と話している。

   司会の加藤浩次「人間の気持ちとして、もう1回自粛というのは難しいのかも知れません」

   日本感染症学会指導医の水野泰孝医師「1度抑えつけられて解放され、また抑えつけられるということは、人間の心理として非常に苦痛を伴う。日本はこれを教訓として、少人数のうちに感染を絶つこと、そして個人がリスクのある行動をとらないことが大事です」