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プロ野球試合で感染リスクは?球審とキャッチャーちょっと危ない、最悪はベンチとロッカールーム

   プロ野球・巨人の坂本勇人選手と大城卓三選手が、新型コロナウイルスに感染していることがきのう3日(2020年6月)に明らかになった。巨人は「ウイルスの遺伝子量が微量で、正常値ギリギリだった」として「微陽性にあたる」という聞きなれない用語で発表した。

   古市憲寿(社会学者)が「微陽性って専門用語なんですか」

   昭和大医学部の二木芳人・客員教授「いや、使わないですね。PCRの場合は陽性か陰性。判定に迷う場合は、擬陽性か判定保留と言います。今回は数値が低かったのでしょうが、陽性は陽性です」

坂本勇人が陽性の巨人の対戦相手・西武は検査せず

   坂本と大城はおととい2日の西武との練習試合に先発メンバーとして出場しており、出塁した大城が一塁ベース上で西武の山川穂高と言葉を交わしたり、守備中の坂本が二塁にいた西武の森友哉と談笑したりする場面も見られた。

   山崎夕貴キャスター「西武の飯田本部長によりますと、『濃厚接触者は西武にはいないと聞いているので、(検査は)検討はしているが、現時点では予定していない』ということです」と、「スポーツ報知」の記事を紹介した。

   司会の小倉智昭「VTRを見ると、坂本が森と、大城が山川と会話をしていましたが、瞬間的な会話は濃厚接触ではないということです。ただ、西武側がPCRや抗体検査をやらないと言っているのには異議があります。対戦はしているのだから、やった方がいいと思いますよ」

試合地への乗り物移動どうするか

   今月19日にシーズン開幕を控えているプロ野球だが、試合中の選手の感染リスクはどの程度あるのだろうか。二木教授がそれぞれの場面について、解説した。ベース上では、「距離は近いが、野外ですし、時間が短いので感染するリスクはないと思います」バッターボックスでは、バッター、キャッチャー、審判が「密」な状態になるが、「アンパイアとキャッチャーの距離がちょっと近く、声も出しますが、アンパイアはマスクをしているし、野外なのでリスクの可能性は低い」という。

   一方、ベンチの中は選手間の距離も近く、マスクをしていないので、「注意をした方がいい。ベンチ内の空気の流れにも気を配るべきです」とし、ロッカールームについては、「専門家会議でも指摘があったようですが、もう少しスペースをとる工夫が必要です」と指摘した。

   小倉「それぞれの球団が一番問題にしているのは、移動です。北海道や福岡へ行くときの乗り物をどうするか、グループに分けて行くか、ということに過敏になっていますね」

   山﨑「バスにたくさんの選手が乗るというのも心配な状況です」