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もう大学を辞めるしかない...新型コロナ規制でバイト収入ゼロ!1日2食、昼はゼリー飲料だけ

   新型コロナウイルスの感染拡大で追い詰められる学生たちの窮状を、「深刻な状況です」と若林有子キャスターが報告した。四国にある国立大2年の女性は、月6万円の奨学金とアルバイトを2つ掛け持ちしてきたが、今年(2020年)は4月と5月はバイト収入がゼロに陥った。

   アルバイト先の居酒屋では「経営がむずかしく、支払う金がない」といわれ、もう一つも営業自粛となった。やっとシフトに復帰できたのは5月27日だった、「1日2食で、昼はゼリー飲料だけで過ごした時もありました」「節約を続けても、後期の授業料が払えない」という。

   文部科学省が設けた最大20万円の学生支援緊急給付金を申請したが、支給人数に上限があり、「みんなも頼んでいて、押しつぶされそうです」と話す。この制度には、学費や生活費の自己負担や成績優秀者といった条件があり、若林は「支援は広がりそうもないです」と伝える。

国の学生支援緊急給付金も条件厳しく受給できず

   コロナウイルスの経済的影響を全国大学生協連が4月と5月に聞いたところ、「非常に不安」と「不安」という回答が68%に達した。学生や大学院生から「入学を後悔している」「1日中不安」「学校の施設が使えないのに学費を満額おさめるのはおかしい」という声が出た。学生の20%が退学を考えているという支援団体の調査もある。

   望月優大(ウエブマガジン編集長)「学費の負担が大きいのがそもそも問題です。国立大学でも50万円。政府の対応は、成績要件で特定層を排除しているんです」

   髙橋知典(弁護士)「ここで退学すると、非正規に流れるしかなくなってしまいます。新しい氷河期につながり、国内市場を冷え込ませます」

   キャスターの立川志らく「さぼっていてバイトできないわけではない。大学だって学費を少し安くしてあげないとなあ」