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ブサかわ秋田犬「わさお」ありがとう!みんなを癒し続けて天国へ...いまごろ飼い主・節子さんに甘えてるだろうな

   「ブサかわ(不細工だけどかわいい)」と人気を集めた青森県鰺ヶ沢町の秋田犬「わさお」が8日(2020年6月)、多臓器不全で死んだ。推定13歳で、人だと90歳くらいの大往生だった。

   わさおは2007年秋、鰺ヶ沢町の観光施設近くに捨てられていたのを地元のイカ焼き店「七里長浜きくや商店」の店主・菊谷節子さん(享年73)が引き取って育てた。旅行客がブログで紹介したのをきっかけに、「ブサかわいい」と一躍有名になり、節子さんは「みなさんのお役に立つ犬であってほしいなあ。癒されて喜んで帰ってくれれば、それでいい」と話していた。

   わさおを見守ってきたわさおプロジェクト代表の工藤健さんは、わさおと節子さんの絆について、「まさに一心同体でした。分かちがたい存在。節子さんが持っているリードは、へその緒みたいな感じだった」と話す。

「天才!志村どうぶつ園」にも出演

   節子さんが腰を痛めて1週間くらい入院した時、わさおは水も飲まなくなり、毛が抜けてしまった。それ以来、節子さんはわさおの家族として新しい犬2頭を受け入れた。「母親が子供を一人前に育てていくかのような愛情の注ぎ方でした」と工藤さんは言う。

   2017年11月、節子さんが亡くなった日の映像には、節子さんの店先に寂しそうに座り込むわさおがうつっていた。いつも一緒に乗っていた軽トラックを見つけると、節子さんを呼ぶように吠える姿もあった。

   2010年に放送された「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)の撮影で、わさおとあった近藤春菜キャスターは、「わさおがいることでみんなが活気づいて、元気になって、すごいパワーでした。節子さんの旦那さんには焼きもちを焼いて、全然なついていなかった。それくらい節子さんが大好きだったのだと思います」と振り返る。

   司会の加藤浩次「犬を見たら、その飼い主が分かるというくらい、飼い主の愛情ってその犬の性格にすごく影響しますよね。わさおは、節子さんそのものになっていったような気がします」