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<エール>(第55話・6月12日金曜放送)
「この家のあるじはお前だ」父・三郎は浩二にそう言い残すと、静かに息を引き取った

   家業の呉服店をたたみ、市役所に勤めだした古山裕一(窪田正孝)の弟、浩二(佐久本宝)の熱心な説得で、養蚕業を営む畠山(マキタスポーツ)は「りんご栽培に協力する」と決断した。浩二が市役所の農業推進係長に報告をしていると、家から電話がかかってきた。父・三郎(唐沢寿明)の病状が悪化したのだ。

   裕一は「父さん、知ってだよ。自分がもう長くないごど」と浩二に伝えた。その後、3日間眠り続けた三郎は唐突に目を覚ますと、「浩二と2人きりにしてくれ」と言う。

   三郎「いいが、浩二。俺が死んだら、喪主はお前だ。喜多一を継いだやづが、この家のあるじだ。家長だ。家も土地も全部お前が引き継げ。裕一も喜んでお前に譲ってよ。ちゃんと承諾取ったがら」

   浩二「ふん。さっさど、この家売っちまあがもしれねえし。もっと長生きしねえど、何すっか分がんねえぞ。俺のごど見張ってろよ、もっともっと生ぎでくれよ」。泣く浩二の頭を三郎は優しくなでた。そしてその晩、三郎は静かに息を引き取った。

裕一は浩二に詫び、音と娘を連れ東京へと戻った

   裕一「い、今まで嫌な思いさせてきて、本当にごめん。浩二の言う通り、何にも分がってながったど思う。この家のごどは浩二に任せます。母さんのごど、よろしく頼みます」

   浩二「言われなくても分がってる。兄さんも頑張れよ」

   葬儀の数日後、裕一は妻の音(二階堂ふみ)と娘・華を連れ、東京に帰って行った。

(NHK総合あさ8時)