<来週のエール>(第12週「父、帰る」)
音の亡き父があの世から戻ってきた!残した娘と妻が心配で仕方がない。喫茶店「バンブー」の保・恵の恋。双浦環の栄光と悲しい別れ
2020.06.12 08:15
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「パリの悲恋」
もう一つは悲しい恋だ。大正2年(1913年)春、パリで声楽を学んでいた双浦環(柴咲コウ)は、今村嗣人(金子ノブアキ)という日本人の画家と恋に落ち、一緒に暮らし始めた。日々練習に明け暮れる留学生と、天才と称される新進気鋭の画家の幸せな生活だった。
夏になり、嗣人は個展を開くが、新聞で酷評される。一方の環は、その美ぼうと才能を認められ始めていた。そして、とうとうオペラハウスで上演される『蝶々夫人』のヒロイン役をつかみとった。嫉妬した嗣人は、「俺は君という光の影でいるのは、耐えられない。歌を諦めてくれ」と環に懇願する。環は「私は光でいたい」と伝え、嗣人のもとを去る。
(NHK総合あさ8時)