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「持続化給付金」疑惑の本命・電通社長を国会に呼べ!コロナ太りがあっちにもこっちにもゴロゴロ

   週刊文春が報じた、経済産業省が持続化給付金事業を「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」(以下サ協)という幽霊法人に発注し、その背後には電通がいるという癒着問題は、大きな波紋を広げている。

   件の協議会の業務執行理事である平川健司は、昨年(2019年)まで電通の社員で、経産省とのパイプ役だった。平川は6月8日に記者会見を開いたが、「サ協の定款の作成者が経産省と表示される理由を記者から問われると、『詳細な経緯はおぼえていない』などと答え」(経産省担当記者)、さらに疑惑を深めるだけだった。

   この平川とつるんでいるといわれるのが、経産省の中小企業庁長官である前田泰宏だ。サ協が受注した事業はすべて経産省商務情報政策局サービス政策課からだが、前田はその担当の大臣官房審議官だった。今回の持続化給付金事業を所管しているのも前田である。ズブズブの関係というしかない。

   前田は、官僚によくある、自分の権勢を誇示するために、毎年のように民間事業者を引き連れて、テキサス旅行に繰り出しているという。「前田ハウス」と称するアパートの1室を借り、一応、現地で開かれる音楽、映画、新興企業の見本市を見るためという名目だが、毎晩のように宴会三昧だそうだ。  当然、ここにも平川は参加している。参加した人間に前田は「200万円降ろしてカミさんに離婚される」などといっているようだが、裏で、電通を始めとした連中が前川の懐へなにがしかの「おもてなし」をしているに違いない。公務員が民間業者のような利害関係者と旅行し、飲み会を開くなど、公務員法に抵触するに決まっているではないか。

   前田は衆院の予算委員会に呼ばれ、しどろもどろになりながら、平川と会ったことは認めた。国民に疑惑を招く行為はしていないと認識していると答えたが、ふざけるなである。こんな人間は即刻懲戒解雇にして、野党は、ゴミのような末端の人間ではなく、疑惑の本丸・電通の社長を呼んで、さまざまな疑惑を質すべきだと思う。

島田眞路・山梨大学長がぶちまける怒り「新型コロナ対策は完全な虚構です」感染者数も死者数もゴマカシ

   サンデー毎日で、島田眞路・山梨大学長が、日本のコロナ対応が「奇跡」だといわれていることに、「完全な虚構」だと怒りをぶちまけている。島田はこう指摘する。<「感染者数について言えば、PCR件数をOECD諸国の中でも最低水準にとどめることで、数字に表れる感染者数を低く抑え込んでいるだけで、相当数の陽性患者が見過ごされてきた。死者数も、検査自体が少ないだけに、実数を網羅できていないと見るのが常識だ」>

   表面化しているのは氷山の一角だと考えるべきだという。さらに、人口10万人当たりの死者数で見ると、日本は0.57%だが、韓国0.51%、ニュージーランド0.43%、豪州0.39%、中国でも0.35%だから、決して低くはない。島田は、「世界中のオープンデータがリアルタイムに入手できる今、取り繕ったり、欺いたりするのには限界がある」とし、「専門家と称する人々に盲従するのは、アカデミズムの欠如と衰退にほかならない」とバッサリ。安倍にも小池にも聞かせてやりたいね。

   小池が、突然、東京アラートの終了を宣言して、都知事選に出馬するそうだ。都民のことなど考えていない、まったく身勝手で度し難い女だ。

   子どもたちの不可解な事件が続発している。6月8日、東京八王子市で15歳の高校生が拳銃を使って自殺した。父親の死や不登校、安倍の持病でもある潰瘍性大腸炎になったことなど、自殺の理由はいろいろ考えられるが、拳銃、それもスミスアンドウェッソン社製の銀色の拳銃をどこで手に入れたのかに、関心が集まっている。ネットでも買えるそうだが、1丁100万円はすると週刊新潮が報じている。父親が外交官だったため、通関免除で持ち込んだ可能性もあるそうだ。拳銃で自殺するのは難しいといわれるが見事な腕前だったという。

   兵庫県宝塚市では、6月4日に、ボーガンで祖母、母親、弟が射貫かれて死亡した。伯母だけが、矢が刺さった状態で近隣宅に逃げ込み、何とか一命をとりとめた。犯人は野津英滉(23)。祖母と弟と一緒に住んでいて、母親は別に住んでいたそうだ。週刊文春によれば、弟とは仲違いし、母親も嫌っていたという。事件を予感させるこんな言葉を、野津の弟が吐いたことがあったという。「おかんは男んとこにおるから、急いで帰らんでいい」

   逮捕された英滉も、「母と交わした約束を破ったと身内に責められた」という趣旨のことを、取り調べで話しているという。母親との関係がこじれた末の犯行だったのだろうか。

清原和博のジーンとする話...来週15日で終わる執行猶予期間!プロ志望の息子に野球教え、家族で中華料理

   プロ野球が19日(2020年6月)に無観客で開幕するといわれている矢先、巨人の坂本勇人と大城卓三が陽性と判定され、開幕延期かと思われたが、再検査で2人とも陰性になり、ホッと一息か。

   だが、週刊新潮は、日本野球機構が12球団の選手全員にPCR検査を実施する方針を固めたが、今後の検査で感染者が続出すれば、19日の開幕は難しくなるのではないかと報じている。どうしてもっと早くやらなかったのだろう。安倍政権のやり方を真似たのかな。

   フライデーにちょっとジーンとする話が載っている。清原和博(52)が家族との時間を取り戻したというのだ。長男は高校でアメフトをやっているそうだが、弟は17年にジャイアンツジュニアの4番として、「NPB12球団ジュニアトーナメント」に出場して話題になり、プロを目指すそうだ。その息子を清原が巨大な室内野球練習場で手取り足取り教え、その横には妻の亜希(51)も一緒だったという。

   別の日には、六本木の中華料理店で一家団欒の夕食会が開かれたそうだ。妻の亜希は連載しているエッセイでこう書いた。「彼は罪を犯しました。けれど、今の姿を応援したい」

   一緒にいた女子大生ホステスとは別れたそうだ。6月15日には、4年の執行猶予期間が終わる。清原の唯一の心のよりどころだった、家族と再び一緒になる日が来るようだ。

   娘・横田めぐみを北朝鮮に拉致された横田滋が亡くなった。享年87。残念だっただろう。悔しかっただろう。私が横田夫妻と会ったのは、もうずいぶん前になる。めぐみが拉致された直後に、私が北朝鮮に行ったことを話すと、目を輝かせ、めぐみには会わなかったかと何度も聞かれた。

   残念ながら当時の北朝鮮では、拉致という話さえ出たことはなかった。めぐみの娘といわれるウンギョンも32歳になり、その娘も7歳になるという。滋が亡くなる時、めぐみは枕元に現れたのだろうか。冥福を祈りたい。

   漫画家のジョージ秋山が亡くなった。享年77。「浮浪雲」が有名だが、私には「アシュラ」が一番印象に残っている。当時、少年マガジン編集長だった内田勝がモデルだった。内田が月刊現代の編集長で来た時、そのことを聞いたら、嬉しそうに「そうなんだよ」と、アシュラよりやや柔和な顔で話してくれた。

   「浮浪雲」は漫画誌に44年も連載され、全112巻。私が30歳の時か。私も長く生きてしまった。そういえば、週刊現代編集長が石井克尚に交代するそうだ。石井はオールマイティな編集者だから、期待するところ大だが、月3回刊と老人健康雑誌はやめてほしいな。

   その週刊現代から。スーパードライでキリンを抜いたアサヒビールだが、このところ飲食店の売り上げが大きく落ち込んでいると報じている。スーパードライの販売総量は前年比で52%減、飲食店に限れば約80%減だという。さらに、アサヒビールは海外進出に力を入れてきたため、そちらも壊滅的だそうだ。

   キリンは化粧品ブランド「ファンケル」や医療品製造、サッポロは「恵比寿ガーデンプレイス」の運営など、本業以外の収入もあるが、アサヒビールはビール一筋。それに、自粛の家飲みでは、ビールは高額だから飲まないで、チューハイや発泡酒など安いものが売れ筋だから、さらに苦しいという。スーパードライの次の新製品を生み出せるかどうかが、アサヒビールの命運を握っているようだ。

緊急事態自粛で久しぶりに耳にした「キャバレー」いまや熊本・八代に全国で1軒だけ

   銀座に「グレ」という高級クラブがあった。私も渡辺淳一たちと時々顔を出した。開店は1976年。光安久美子という伝説的な美人ママがいた。チーママをやっていた山口さゆりが引き継いだのが2008年頃だという。

   週刊新潮によると、その店がいろいろな経緯があり、経理をやっていた女性に乗っ取られ、山口は追い出されてしまったというのである。山口は民事訴訟に持ち込むというが、傷ついた看板は元には戻らないだろう。まあ、今のオレには銀座なんて札幌より遠いいから関係ないけどね。

   そういえば、日本にキャバレーというのがほとんどなくなって、今残っているのは熊本県八代市にある「白馬」だけだということを知ってた? コロナ自粛で、「キャバレーなどの接待を伴う飲食店については、感染防止策をさらに検討し」と政府がいっているのは、古いジジイばかりだから、キャバレーという言葉が死語だというのに気付かないのだと、週刊文春が報じている。

   キャバレーか、懐かしいね。昔、新宿に「クインビー」という安キャバレーチェーンがあったな。アルバイトの女子大生と知り合って、その後、彼女のアパートへ行って飲み直したことがあった。高齢者向けに、キャバレーを復活させて、1時間5000円ぽっきりってやれば、結構はやると思うよ。

霖雨、雨濯、片時雨、翠雨、牛脊雨...読める?意味わかる?日本の雨を表す風流いいねえ

   最後は、風流に、週刊現代のグラビア「目で見る『雨のことば』辞典」で〆てみよう。日本には、雨を表す表現がいろいろある。霖雨(りんう)とは、何日も降り続く長雨のこと。今の時期は、霖雨に濡れたアジサイがきれいだ。雨濯(うたく)とはやはり今どきの梅雨の雨である。小糠雨、驟雨の説明はいらないだろう。

   片時雨(かたしぐれ)は、細かい雨が降っているのに、片方は日が差している。翠雨(すいう)とは青葉を濡らして降る雨。篠突く雨という表現も最近は使われず、豪雨などという無粋な表現になってしまった。簷雨(えんう)とは軒端に滴る雨のこと。軒端が死語になってしまっている。

   日の光を浴びて輝いて降る雨を銀竹(ぎんちく)。家の軒や木の枝葉から雨滴がしたたり落ちる雨を玉水。牛脊雨(ぎゅうせきう)は、牛の背を分けるように、雨と晴れがくっきりと別れる夕立。こういう表現を覚えておいて、手紙に書き添えると、いいだろうな。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。