2020年 12月 5日 (土)

スタイリッシュな探偵・吉川晃司の主演ワンマンショー。横溝の世界を今にもってきた努力賞
<探偵・由利麟太郎 第1回>(フジテレビ・関西テレビ制作)

   黒いコートを翻して、無駄口は叩かず、弓をやるくせに尖ったものが怖い先端恐怖症の探偵さん。元警視庁捜査一課長だった犯罪心理学者・由利麟太郎(吉川晃司)の第1回。バディは三津木(志尊淳)で、今回はWEBで『花髑髏』というおどろおどろしい名前の人物から挑戦状が届く。関テレ得意のドロドロ万歳!
   日下一家の忌まわしい家系図は、いかにも横溝正史の世界である。日下瑛造と湯浅教授の実験で殺された暴れ者の八十川の子・瑠璃子(新川優愛)は、育ての親の日下に犯されて、中学生の時に息子・魁太を産む。実の名前はアキラ。魁太は閉じこもりの12歳で、唯一ネットの中に作ったキャラクターで母とコミュニケートしている。
   次々に起こる殺人は瑠璃子の復讐で、麟太郎が喝破するのだが、吉川晃司の探偵ぶりはスタイリッシュでカッコイイ。主題曲も彼の出番で、ほとんどワンマンショー・ドラマである。画面が全体にくすんでいて、物語世界らしい雰囲気をもたらしている。出演者では瑠璃子になる新川優愛が、知的で陰のある運命の子を好演。
   現代に横溝世界が使えるのか?そこは殺人者からの挑戦状もPC画面、閉じこもり少年の生きる世界がバーチャルマンガと色々工夫していて、あまり違和感がない。京都府警警部になる田辺誠一が、まるで金田一耕助みたいな帽子を被っているが、これは必要ないのではないか。児童虐待ドラマなので後味はよくなかったが。(放送2020年6月16日21時~)

(黄蘭)

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