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<来週のエール>(第13週「スター発掘オーディション」)
佐藤久志と御手洗清太郎が新人歌手オーディションで対決!しかし、合格したのはなんと...二人は怒りに震えた

   昭和11年(1936年)。佐藤久志(山崎育三郎)は4年前に音楽学校を卒業したものの、まだ歌手としてデビューできずにいた。くさっている佐藤に、古山裕一(窪田正孝)はコロンブスレコードの新人歌手募集に応募するように勧める。

   応募を決めた佐藤は、裕一と村野鉄男(中村蒼)に、歌を始めたきっかけを語った。10歳のころ、父の再婚相手となじめなかった久志は、家を出た実の母親に会いに行くが、そこで新しい家族と幸せそうにしている母を見てしまう。

   泣きぬれて学校の机で突っ伏していると、担任教師の藤堂清晴(森山直太朗)が現れた。藤堂は余計なことは聞かず、『ふるさと』を歌いだした。一緒に歌いだした久志に、藤堂は「やっぱり君、いい声してるよ!」と言った。久志は涙を流しながら、声の限り歌った。久志が新しい母親に心を開くことができたのは、それがきっかけだったのだと話した。

「スター御手洗です」「プリンス佐藤久志と呼ばれてます」

   同じころ、音(二階堂ふみ)は豊橋時代に声楽を教わった御手洗清太郎(古川雄大)と喫茶「バンブー」で再会した。聞けば、御手洗も最後のチャンスにかけ、コロンブスのオーディションを受けるという。そこに佐藤も現れ、御手洗は「どうも、スター御手洗です」と自己紹介する。佐藤は「プリンス佐藤久志と呼ばれています」と返し、早くもライバル心むき出しだった。

   歌唱審査は、佐藤と御手洗はもちろん、ほかの候補者たちも素晴らしく、レベルの高い戦いになった。しかし、合格したのは「帝都ラジオ」の元取締役の息子・寅田熊次郎(坪根悠仁)だった。親の七光りであることは明らかで、納得がいかず、コロンブスレコードに抗議に行った佐藤と御手洗は、逆に寅田にやり返されてしまう。落ち込む佐藤に、廿日市誉(古田新太)が声をかけてきた。「研究生として契約してやる」というのだ。最初は新人のカバン持ちだが、うまくいけばデビューできるかもしれない。

   新人のカバン持ちなんて「断る!」と佐藤はむくれたが、御手洗に説得されて「必ず、デビューするから」「約束よ、プリンス久志」。御手洗は、久志と固い握手を交わすと、豊橋へと帰って行った。

   数日後、古山家によれよれの着物姿の青年が訪ねてきた。青年は裕一を前に「僕を、弟子にしてくれねぇでしょうか!」と深々と頭を下げた。

(NHK総合あさ8時)