2020年 11月 30日 (月)

熊本の「暴れ川」で起きたバックウオーター現象 日本中どこでも起こりうる洪水被害に要注意だ

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   熊本豪雨で5日(2020年7月)までに球磨川が11カ所で氾濫、熊本県では22人が死亡、17人が心肺停止、11人が行方不明になっている。631人が避難している人吉スポーツパレスでは、畳が2メートル間隔で置かれ、その間にはパーテーションが設置されている。不安で眠れないという住民もいる。

   気象庁は、宮崎県にも「記録的短時間大雨情報」を出した。宮崎県串間市では6日朝7時10分までの1時間に約120ミリの雨が降った。番組中にも串関市を流れる本城川で氾濫が発生したという速報が入った。現在、鹿児島県内、熊本県内で土砂災害警戒情報が発表された。

3つの悪条件が重なる「想定外大雨」「満潮」「流木・倒木」

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   球磨川は氾濫がおきやすい地形で、「暴れ川」の異名を持つ。2000年以降で6度の洪水が発生している。元気象庁長官の山本孝二氏は被害が大きくなった要因として、「想定外の大雨」「満潮と重なった」「流木・倒木」の3点を挙げ、こう解説した。

   「24時間雨量で500ミリを超えたところもある。山に降った雨が一気に中小河川に、そして球磨川に流れ込んだうえ、有明海が満潮で水位が上がっていた。また、流木・倒木で下流側せき止められ水位が上がるバックウオーター現象がつくられてしまい、本流も中小河川も溢れてしまった」

   球磨川の水位は短時間で急上昇した。深夜段階で3メートルだった水位が朝には12メートルを超えた。人吉市では4年前から事前防災計画を作成していたが、市長は「水がどんどん増えていき、打つ手がない状況になり唖然とした」と話した。流域住民によると「午前1時に消防の人が声をかけてくれたが、見る見るうちに水位が上がり、逃げることもできず2階で眺めるだけだった」という。

   山本元長官は「水位の上昇は猛烈な勢いだった。想定外のスピードだった」とコメント。

   俳優の石原良純「2014年の広島豪雨はコンピューターが予測できたが、今回は警報のレベルを上げていく余裕もない大雨だった。今回もそうだが、こうした災害で特別養護老人ホームが被害に遭うことが多い。何ができるか、もう一度検証すべき」

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹「今回の被害を見ると、ハザードマップに書かれていた通りだった。雨の量はコントロールできないが、被害は想定できる。温暖化で雨の降り方が変わっているのだから、今後30年先を考えると、浸水しやすい場所に住むべきなのか、考え直す必要があるのではないか」

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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