2020年 12月 4日 (金)

歌手もどきカレンちゃんの売り出し物語。非情なプロデューサーとは似て非なる不当表示のゲテモノ揃い
<M 愛すべき人がいて 第1回~最終回>(テレビ朝日系)

   浜崎あゆみの自伝的小説のドラマ化。マネジメント会社のドル箱に成長した歌姫、アユ(安斉かれん)と、彼女をダイヤの原石と認めて売り出したカリスマプロデューサー、マサ(三浦翔平)との成功物語である。第1回目から六本木だのディスコだの、およそ国籍不明の舞台が登場し、加えて、一見いかがわしそうな社長(高嶋政伸)やライバル会社の社長・中谷(高橋克典)、アユに嫉妬する専務秘書のキテレツ眼帯女・姫野礼香(田中みな実)とゲテモノ揃い。

   ちょっとだけ面白かったのは最初の頃に、原石を磨くため、マサがアユをアメリカに行かせ、そこでトレーナーの天馬まゆみ(水野美紀)の特訓を受けさせるところ。バクハツ髪の天馬が最終回にもまた出てきたのだが、必然性は全く感じられなかった。

   筆者は大金が動く軟派エンタメ業界の非情を描くのかと思って期待して見始めたが、アユとマサが恋愛関係に陥り、原石を鍛えるためには何でもするタイプのマサとは似て非なるタダの愛だの恋だの男になり下がった時点で、全くつまらなくなったのだ。

   ドラマとして決定的な欠陥は、アユに扮する安斉かれんが、浜崎をまねたロング金髪とスタイルの良さは合格でも、浜崎の歌唱に合わせて(まさか、音だけ浜崎か)歌う場面に、人を惹きつける魅力が欠落していたことである。素人のカラオケバトルの方がよっぽど上手い。曰く、歌手もどきカレンちゃんの売り出し物語。ハイ。(放送2020年7月4日23時15分~)

                      (黄蘭)

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