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浴室の汚れを流すシャワー、カビ予防に効果的なのは「冷水」「温水」どっち?実験でついに判明!

   きょう13日(2020年7月)のあさイチは「我が家のマイルール」特集ということで、小林孝司アナウンサーが「多くのご家庭で行われているマイルールなんですが、意見が真っ二つに割れているんです」と取り上げた。

   そのルールとは「お風呂から上がる前に浴室の壁や床をシャワーで洗い流す」というもの。カビ防止につながると言われているが、かけるシャワーが「冷水」派と「温水」派に分かれるというのだ。

皮脂やせっけんの脂質成分は40度前後で溶け出す

   NPOカビ相談センターの高鳥浩介理事長によると、「シャンプー、リンス、せっけんには脂質成分があります。カビはその中に潜り込んでしまうので、汚れを洗い流すことが浴室をキレイにし続けるポイントです」とのことで、浴室の壁や床を洗い流すことは確かにカビ防止の効果が期待できるらしい。

   では、冷水と温水で違いはあるのか。高鳥さんの監修で実験が行われた。

   皮脂汚れに似た成分とボディソープを浴室の壁に塗り、すぐに冷水と温水のシャワーをそれぞれ5秒ずつかけたところ、どちらも汚れが落ちて大きな違いはなかった。ところが、汚れを付けて15分後に同じ実験をすると、温水の方が汚れ落ちがよかった。

   高鳥さん「脂肪系のものは融点が40度くらいなので、溶け出て流れたということです」

   放置しがちな浴室の汚れは、温水で洗い流す方が間違いなさそうだ。

「冷水で浴室を冷やす」カビ予防の効果は...

   カビの温床となる汚れをしっかり洗い流すためのシャワーのかけ方を、高鳥さんが伝授した。まずは自分の身長ほどの高さから壁を洗い流す。カウンターの裏側やシャンプーの底もカビの温床となりやすいので、必ず洗い流す。床面は隅から床全体、そして排水口付近の順番で、1か所あたり5~10秒ほど流すとよい。

   視聴者からは「冷水は浴室の温度を下げてカビを防ぐ効果があるのでは」との声も寄せられたが、生活用品メーカー研究員の吉井和美さんは「効果は期待できないと考えられる」とバッサリ。

   小林アナ「カビが好む温度は20~30度で、それより温度を低く抑えればカビの増殖を防ぐことが期待できるんですが、カビが増殖しやすい夏場は水道の温度がすでに20度前後なので、効果はないのではないかということでした」