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「新型コロナ」5人に4人がひどい後遺症!すぐ息切れしていつまでも頭痛や微熱

   新型コロナウイルスに感染し軽症で退院しても、後遺症で苦しむ人が増えている。アイドルのソラ豆琴美さんは咳や息切れ、微熱の症状の後、味覚や嗅覚を失った。PCR検査で陽性となり入院。CT検査では肺炎は確認されなかったが、高熱が出てアビガンを服用して、どうにか退院することができた。

   ところが、後遺症が長引いている。「息をしているだけで苦しい。水中にもぐった時のような圧迫感が肺にあります。ゼーゼーしたまま眠れずに、朝になっていることもある。今も夜になると苦しく、激しい運動をしたら、2日は朝まで苦しくなる状態」と話す。

   インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長は、「一般の肺炎でも重症化すると肺が硬くなったり、喘息のような状態になることがあります。ソラ豆さんも呼吸器内科を受診したほうがいい」とアドバイス。

   千葉県の10代学生は5月に退院後も、微熱、頭や肺の痛み、倦怠感などがあり、再入院となった。血液検査とCT検査をしたが、とくに異常はなかったが、今も休学中だという。

   白鴎大学の岡田晴恵教授は「イタリアの論文によると、5人に4人は後遺症がありました。その半分が息切れ。症状がまったくなくなったのは13%しかいなかったです」と説明した。

再入院すると公費補助ゼロで自己負担

   後遺症だけでも苦しいのに、それに追い打ちをかけるのが医療費だ。新型コロナでの入院の医療費は全額公費で負担されるが、陰性になった後の医療費の一部は自己負担だ。

   千葉県の21歳の大学生は退院後も微熱、頭痛、咳などの症状が続き、再入院した。その1週間の入院費8万7930円は自己負担となった。これまでの医療費は合計で約12万円。いつ治るかわからない状態で、金銭的にも負担だという。

   ソラ豆さんは「こういうご時世では、仕事もができません。自費で行ったPCR検査のお金も、後から払ったほど。後遺症の治療費は不安です」と訴える。

   倉持医師は「コロナは急性期の時の病態しか分かっていません。後遺症について、負担を継続したほうが医療としては好ましい」とし、岡田教授も「"指定感染症"なんです。負担してほしいですね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「GO TOキャンペーンに投じるお金を、検査や医療に回してほしい」