2024年 4月 25日 (木)

故人の偲び方が変わってきた...SNSでメール送り続けたり、バーチャルリアリティで"再会"

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韓国のテレビ局は死んだ娘の3DCG作って母親と会話番組

   アメリカでは、亡くなった人と会話ができるアプリが開発された。AI(人工知能)に故人の職業や趣味など100を超えるデータを入力して、クローンを作るのだ。音声もあるし、歌まで歌える。開発者のジェームス・ブラホスさんは「素晴らしい感覚です。すぐそばでいつでも会える」と推す。現在500人近くが、亡くなった家族と日常的に会話をいるという。

   韓国ではさらに驚きの試みがあった。テレビ番組が仮想現実(VR)を使って、7歳で癌で急死した子供と母親を再会させたのだ。テレビ局は、亡くなった子どもの写真、動画、声を元に、半年をかけて同世代の子供の動作を160台のカメラで撮影し、3DのCGを作ってVRにまとめ上げた。

   放送では、母親はゴーグルをかけて子どもと再会する。「ママ、どこにいるの?」「会いたかった」「ママ泣かないで」「泣かないよ。あなたをいっぱい愛するから」。テレビ画面では、ゴーグル姿の母親とCGの子供は公園のような場所にいるように見えた。母親は「悲しみがなくなりはしないが、気持ちが楽になった」と語った。しかし、ネットでは「親子の愛に感動した」という声の一方で、「残酷だ」「心の傷を広げる」「死者への冒涜」など議論になった。

   合田さんは「もっと簡単にできるようになったら、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にお盆を過ごすこともできます。死の捉え方が違ってきて、もうひとつ命が湧いてくるような感覚もありうる。ただ、本当にその人の意思なのかなというのが残るでしょうね」という。

   島薗さんは「フロイトの『喪の仕事』というのがあります。人を失ったことを納得する長い仕事、プロセスをいいます。(VRは)これを飛び越えちゃってる。悲しみのおかげで、何が大切かをわかることもある」と話す。

   会話アプリやVRにはつくりものの臭いがする。心の問題までAIに預けるのか...

   ※NHKクローズアップ現代+(2020年7月22日放送「既読のつかないSNS ~テクノロジーでよみがえる"命"~」)

   

文   ヤンヤン
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