2020年 8月 11日 (火)

<不要不急の銀河>(NHK総合)
コロナ禍でのドラマ作りの苦労、俳優に触れずにメイク、アクリル板VFXで消す工夫も。ドキュメントとドラマで構成。能年玲奈が歌った最後の「ファイト!」が泣ける

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23日海の日の夜に放送されたドラマ&ドキュメント「不要不急の銀河」はコロナ禍の中、ドラマを作るということがいかに大変かを見せてくれた。 安倍首相の「緊急事態宣言」、小池百合子都知事の「NO!三密」、そして、「東京アラート解除。実際のニュースが時の経過を見せる。そんななかで、安全にドラマを作るため、医療チームに相談をしながら、コロナ後のドラマの注意すべき点、制作者・出演者の戸惑いなどを前半のドキュメント部分で見せて、後半は又吉直樹脚本のドラマを見せるという手法だった。
  • 「不要不急の銀河」(NHKの番組ホームページより)
    「不要不急の銀河」(NHKの番組ホームページより)
  • 「不要不急の銀河」(NHKの番組ホームページより)

スナック舞台、ソーシャルディスタンスでキスもできない

   コロナ禍で、ドラマの制作がしばらく中止されていたのは周知の事実だが、たしかにこれを見ると大変なのがわかる。メイクひとつとっても、メイクさんが俳優の顔に触れないようにメイクするのは至難の業だ。ホームドラマでの食事シーンも同じこと。食事をしながら会話すると飛沫が飛ぶ。かといってマスクをするわけにもいかず、家族でフェイスシールドをつけながら食事をするのも不自然だ。

   ドキュメント部分では、ひとりひとりの間にアクリル板を置いて撮影し、後で、VFXでアクリル板を消すというもの。本当に消えるのには驚いた。ドラマの中では8歳の娘役の子が段ボールで作ったお手製の可愛い仕切りが使われ、片桐はいり演じるおばあちゃんの前に置かれ、効果的な小道具として使われていた。

   実際に、出演者のひとり、リリー・フランキーの行きつけのスナックでママさんに話を訊くなかで、リリーが、「日本はコンビニの数よりスナックの方が多いし、コンビニのない街にもスナックはあるんですよ。(スナックは)不要不急ではないんですよ、決して。......あれは必要でこっちは不要だろうって本当に無礼だと思う」と。

   そんなこんなで「不要不急」ではないスナックを舞台にしたドラマはスタート。息子役の鈴木福が、ガールフレンドに「17才と18才じゃ大違い。18才じゃ遅いんだよ」とファーストキスを迫るシーンでニヤリ。ソーシャルディスタンスを保つにはキスもできないわけで、思春期の子どもたちはさぞや大変なことだろう。同じ1年でも思春期の1年は貴重なのだ。

   最後、カラオケで歌う中島みゆきの「ファイト!」が泣ける。歌っていたのは、「あまちゃん」の能年玲奈こと、のん。「頑張れ!のん」「頑張れ!みんな」。応援歌が胸に響いた。(7月23日19時50分~)

   くろうさぎ

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