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「新しい生活様式」で近視やドライアイが急増 わが子とあなたの目を守る「20-20-20ルール」とは?

   在宅ワークでオンライン画面と向き合う時間が急増し、近視や急性内斜視などの目のトラブルが急増している。街の声を聞いても「子供のメガネを作ったばかりなのに、また別のメガネをつくらないと合わなくなってきている」という母、「スマホから遠くを見た時に少し曇る」という男児がいた。

   西葛西・井上眼科病院の國松志保副院長は「目の焦点を調節する毛様体筋は、遠くを見るときにはリラックスしているのですが、近くを見るときには緊張状態になります。スマホを見続けると、屋内近視の発症のリスクが高まる恐れがありますが、屋外で活動すると近視を遅らせる効果があります」と話す。

やはり外で活動すると近視になりにくい

   研究によると、明るさ1000ルクス以上の光を週11時間以上浴びると近視になりにくい。実際に明るさを測定してみると、小6の女児の勉強部屋は387ルクス、パソコンを利用するスペースは104ルクスだが、公園では日向で2万6700ルクス、日陰でも1000ルクスを超えている。

   さらに急増しているのがドライアイだ。ケイシン五反田アイクリニックの内野美樹院長によると、「ドライアイにかかると目がシパシパして1年間で3日欠勤するくらい生産性が下がります」と説明する。ためしに、10秒間まばたきをしないドライアイチェックを行うと、キャスターの山﨑夕貴アナはわずか5秒ちょっとでダウンし、「私、もう諦めています」とドライアイの悩みを打ち明けた。

   ドライアイなどを引き起こす眼精疲労の対策として「20-20-20ルール」(日本人間工学会)を紹介。20分パソコンやスマホ、タブレットを使った後は、20秒間、20フィート(約6メートル)以上先を見ること。國松医師は「お子さんは30分ゲームやスマホをしたら5分休憩させてください」。

   医療ジャーナリストの伊東隼也氏は「子供は眼精疲労の症状を訴えないので、よく見てあげてほしい。子供は手が短いので、自然とスマホと目の距離が近くなる。なるべく離して使わせるように」とアドバイスした。