「よいしょ」「イライラする」、口に出すとますます気力低下! AI使った言葉と脳の研究紹介。集中力を高める「オノマトペ(擬声語)」はなに...?
きょう19日(2020年8月)のあさイチは「集中力」特集ということで、小林孝司アナウンサーが「ここ一番、集中したいというときに集中力を高められるお役立ち情報をお伝えします」と取り上げた。
集中力UPのカギとなるのが、音やものごとの様子を表す言葉「オノマトペ」(擬音語・擬声語・擬態語)だ。AIを使って言葉の響きが持つ力を研究している電気通信大学の坂本真樹教授が「オノマトペの音と動作や感覚は直接結びつくので、脳で集中力を高める現象が表れることが知られています」と説明する。
坂本さんが開発した「オノマトペAI」では、一つ一つの音を人がどう感じるか、43の項目で評価し分析できる。例えば「もふもふ」というオノマトペを入力すると、「暖かい」「やわらかい」「マイルドな」という項目の数値が高くなる。
それぞれの項目の数値を細かく動かすことで、新たなオノマトペを作ることも可能だ。このAIを使い、やる気を起こして集中力を高めるのに最適なオノマトペをさぐった。
「か行」は機敏さ表す。「きゃぱきゃぱ」と言って気持ちを前向きに!
暑くて何もする気になれない、でも動かなきゃ。そんなときに言いがちな「よいしょ」だが、AIで分析すると「印象の弱い」「落ち着いた」「やわらかい」「弱い」の数値が高くなり、「機敏に動こうと思ったときには意外によくない可能性があります」(坂本さん)。
「爽やか」「動的」「シャープ」という項目の数値を上げて生成されたオノマトペは「やい」「やあ」となった。
次に、腹が立ったときに思わず口をついて出る「イライラ」という言葉。「不快」「うっとうしい」の数値が高く、その響きでさらに不快な気持ちになり集中力がガタ落ちしてしまう。
「明るい」「快適」「楽しい」の数値を上げると、「きゃぱきゃぱ」というオノマトペが生成された。
小林アナ「坂本先生によると、か行にキリッとする感じ、機敏さが表れているそうです。『きゃぱきゃぱ』と口に出すと気持ちが前向きになるんじゃないかということです」
博多大吉キャスター「福岡の小中学校では、体育の時間のかけ声が『やあ!』なんです。福岡県では実践してたんだなと思いました」