2024年 3月 29日 (金)

藤井聡太棋聖が二冠と八段昇級で最年少記録!加藤ヒフミン「芸術的な一手により盤上での感動を追求していただきたい」と大絶賛

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   20日(2020年8月)福岡で行われた将棋の「第61期王位戦七番勝負」の第4戦で、藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)を破り、4戦全勝で二冠に就いた。羽生善治九段の持つ二冠の最年少記録(21歳11カ月)を28年ぶりに更新。また八段昇段では、加藤一二三九段の18歳3カ月を62年ぶりに破った。

   終了後、藤井二冠は「今季の王位戦は苦しい将棋も多くあったので、4連勝は望外というか、実力以上の結果かなと思います」と控えめのコメント。一方、46歳での初タイトルで「中年の星」と言われた木村王位は、「ストレート負けは恥だ。やり直せということ」と苦渋のコメントだった。

将棋史に刻まれる「異次元の一手」の封じ手

   3連勝の後の第4戦、一昨日(19日)の対局の後、藤井棋聖が記した「封じ手」が将棋史に刻まれる「異次元の一手」だった。「8七同飛車成」とした一手は、最強の駒飛車を捨てて銀と交換するもの。司会の羽鳥慎一は「1万円出して、5千円もらうみたいな......」という。

   将棋ライターの松本博文さんは、「人間の棋士では出ない飛車捨て。AIだと最善の手と出た。藤井二冠はその異次元の手を選んだ。歴史に残る対局です」という。解説をした村山慈明七段も、「常識なら飛車が逃げる。自分が飛車捨てを封じ手にしたら1日眠れない」といった。

   当の藤井二冠本人は、「自信がない局面だったので、なんとか踏み込もうと積極的に行ったのが、結果的に良かった。将棋界をある意味代表する立場としての自覚が必要になるのかなと感じている」と語った。

   この結果について、最年少二冠だった羽生九段は、「10代で複数冠を保持するのは空前絶後の大記録。将棋の進化のフロントランナーとしての活躍に期待しています」とコメント。また、最年少八段の加藤九段は、「AIがいかに隆盛になろうとも、藤井二冠には人間の探究心と求道心の先にある芸術的な一手により、盤上での感動を追求していただけると願っております」といった。

   羽鳥「最大級ですよ。皮肉も入っていない。レジェンドが心の底からそう思っている」

   長嶋一茂「こんなの見たことない」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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