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ペットからうつる...手放したい飼い主が激増!「犬がPCR検査で陽性」公表の功罪か、巣ごもりペットブームが一変!

   巣ごもりによるペットブームが一変、反対に「ペットを手放したい」という人たちが増えているという。コロナ感染者から預かった犬2匹がPCR検査で陽性だったと、ペット保険会社「アニコムホールディングス」が3日(2020年8月)に発表したためだ。アメリカなどでもペットが感染したという事例があるという。

   都内の動物保護センター、NPO法人「ティアハイムコクア」には、ペットを引き取ってほしいという相談が相次いでいる。23日(2020年8月)にも、30代の1人暮らしの女性から「飼っている犬からの感染が怖い。里親を探してほしい」と電話相談を受けた。センターの山田直美代表は「人が電話で『この子を処分したい』とか『うつされるのがイヤだから捨てたいんです』と言っているのを、犬たちも聞いています。大事に終生飼育をしてほしい」と話す。

専門家は「ペットから人にうつることはない」

   また、動物病院にはペットの感染を疑って相談する人が増えている。しかし動物病院でできるのは診察までだ。PCR検査は陽性者に飼われたペットが対象で、研究機関と連携した施設でないと受けられない。また、東京農工大学の水谷哲也教授は「陽性だったとしても必ずしも感染しているとは限らない」と言う。飼い主が感染していて、ウイルスが付着したものを犬が舐めた後に検査をすれば、感染していなくても陽性と出てしまうからだ。

   ペットへの感染を防ぐため、様々な対策を取っている飼い主たちもいるが、注意が必要だ。ペットを毎日のようにシャンプーしたり、足をアルコール消毒したりするのは皮膚病になったり荒れたりするのでNGだ。

   東京獣医師会の中川清志副会長は「ペットから人にうつることは基本的にはない。飼い主が感染をしないことがペットを守るために1番大事なことです」と話している。

   司会の小倉智昭「なんとまあ、冷たい飼い主もいるもんだね。僕は『ペットが陽性になるケースがある』と聞いてから濃厚接触が激しくなって、『死ぬときは一緒だよ』なんて言いながら抱き合っていますけど」