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人材派遣パソナが東京脱出!本社移転先はなんと淡路島だ。社員3分の1・1200人が「転勤」、将来は営業部隊も

   人材派遣大手の「パソナグループ」が、本社機能を東京から兵庫・淡路島へ移転させる。社員4600人のうち、人事・経理・経営企画部門などの約1200人が「転勤」となる。移転は2024年5月までに完了し、将来的にはオンライン営業を生かして営業職の移転も検討している。

   南部靖之代表はきのう1日(2020年9月)、「関空も神戸空港も伊丹空港も徳島空港もありますから、世界へどこへでも行けるし、世界から新しいものを迎えることもできます」と淡路島を選んだ理由を話した。新型コロナでテレワークが増えたものの仕事に支障がなかったこと、東京に業務が集中することに疑問を感じたことから、移転を検討したという。満員電車での通勤など社員をストレスから解放し、感染症や地震などのリスクに備える目的もある。東京にはない環境で、新規事業など画期的なアイデアが生まれることに期待しているという。

社宅も確保、賃料は東京の5分の1、希望しない社員は別部署へ

   パソナグループはすでに淡路島で事業を展開しており、移転に伴い1200人規模のオフィスと社宅を新たに確保する予定だが、賃料は東京の5分の1程度で済むことから、差額分は社員に還元する予定だ。淡路島への移動を希望しない社員については、本人の希望に叶う部署や子会社への移動が検討されるという。

   浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「大企業の移転は東京一極集中を見直す機会にもなるし、とてもいいと思います。子どもの教育の問題などで行きたくないという人もいるでしょうから、社員の希望が優先されるといいと思いますね」

   司会の羽鳥慎一「メリット、デメリットはあるでしょうが、こういう流れができてくるのかなという気がしますね」